正午過ぎにトルコの友人たちと再会し、スペインのカヴァで乾杯。音楽プロダクション「ギュルババ・ミュージック」のアフメトジャンとセルハン、この2人とは四ヶ月前にイスタンブルでも会っていた。イスタンブルのライブハウス「カドゥキョイ・サハネ」のセルカンとは初対面だが、共通の友人も多いので話に困らない。トルコと日本の音楽好きオヤジ4人の珍道中は楽しくなりそうだ。

 午後2時のエアヨーロッパ便に乗り、4時間のフライトでラス・パルマス・グラン・カナリーに到着した。荷物を集め、タクシーに乗り込み、群青色に輝く海沿いの道を15分ほど飛ばすと市街地に入った。初めて見るカナリア諸島の街は、海岸に続く坂道に暗い灰色のコンクリートの高層ビルが無数に建ち並ぶ風景だった。スペイン南部の町、セビーリヤやアルヘシラスに似ているが、埃っぽくて薄汚れているのはモロッコのカサブランカを思わせる。道を歩いている人たちの顔立ちにもなんとなくスペインとアフリカが混じっているようだ。

 

マドリードの空港ラウンジで仮眠していると、イスタンブルから友人たちが到着。左はセルハン、右はセルカン

ラウンジのワインバーではスペイン産のワインが選び放題!

初めて乗るエアヨーロッパの機体

3人のトルコ人たちと、いざカナリア諸島へ! 真ん中がアフメトジャン

 街の中心部でタクシーを降り、宿にチェックインすると、なんと地上17階の見晴らしが最高な2LDKの広いマンションだった。荷物をほどき、アフメトジャンに日本からのお土産のウイスキーを渡し、36時間ぶりにシャワーを浴びると、「グ〜ッ」とお腹が鳴った。そこで、ネット検索し、宿からビーチへと向かう道の途中にある、「魚市場」という意味の名前のレストラン『La Lonja(ラ・ロンハ)』を見つけ、その場で電話予約した。セルハンは翌日からのWOMEXに参加する世界中の仲間たちと連絡を取り始め、夜9時にラ・ロンハに集合することとなった。

 8時半に一階に降りると、ビルの一階にいかにもスペインらしい立呑のバルが入っていた。地元のオヤジたちが蛍光灯の無粋な明かりの下、ステンレスのバーカウンターに寄りかかっている。ビールを頼むと、なんと一杯1.5ユーロ(195円)と激安だ。もしかしてカナリア諸島はスペイン本土よりもだいぶ物価が安いのかも? 国際的なリゾート地なのに?

 

ラス・パルマス・グラン・カナリーで滞在する17階マンションからの見晴らし。町の向こうに大西洋が広がる!

宿に到着を祝して、日本土産のニッカのウイスキーで乾杯!

宿のビルの一階には、いかにもスペインらしいバーがあったので、「セルベッサ・ポルファボール!(ビール下さい)」