3.大自然が生み出した奇跡の洞窟
「グフレ・デ・ブッセレイユ/ Gouffre des Busserailles」

 ブレイユ=チェルヴィニアの隣村ヴァルトゥルナンシュ周辺にも見逃せない絶景スポットがたくさんある。中でも必見は「グフレ・デ・ブッセレイユ」(イタリア語では「グロッテ・デイ・ジガンティ=巨人達の洞窟」)と呼ばれる巨大洞窟である。

 

  1800年代の半ば、世界中の登山家達がマッターホルン制覇を目指して競い合った「アルプス黄金時代」があった。イタリア側からのアタックに初めて成功したのは1865年、ジャン・アントン・カレル率いる登山隊が制覇を成し遂げた。この登山隊に山岳ガイドとして参加していたのがヴァルトルナンシェ出身のヴィクトル・マキグナスで、彼らがマッターホルン登頂ルートを探りながら渓谷を歩いていた時、偶然発見されたのが「グフレ・デ・ブッセレイユ」だった。発見者である山岳ガイドのマキグナスの子孫が、現在もこの洞窟を管理しているのだそうだ。

 

   渓谷を流れるマルモレ川と地下からの湧き水の浸食によってできた長さ104m、深さ35mの巨大洞窟の入り口は、ヴァルトゥルナンシェの村から3kmのところにある。チェルヴィニア・ヴァルトゥルナンシェ双方の村からハイキングルートを歩いて行くか、州道46号線を通るバスでもアクセスできる。洞窟前には美しい渓谷の大自然を眺めながらランチが楽しめるバールもある。

 





チェルヴィニア=ヴァルトゥルナンシェのハイキングコース上にあるバールが洞窟の入り口(上)。山岳ガイドだったマキグナスの一族が現在も管理している。洞窟の入場料は2€(中)。長さ104m、深さ35mの洞窟内は手すり付きの見学ルートが整備されている(下)。





マルモレ川の水圧によって侵食された洞窟。内部は高低差があり、再奥には滝もある(上)。大自然が作り出した奇観に圧倒される(中)。洞窟内には登山隊による洞窟発見の経緯がわかる解説板も置かれている(下)。