10月28日は群馬県民の日です。

 明治4年の10月28日に初めて「群馬県」の名称が使用されたことに由来します。昭和58年に開催された「あかぎ国体」を契機に県民意識が高まったとして「郷土の歴史を知り、郷土についての理解と関心を深め、自治の意識を高めるとともに、より豊かな郷土を築きあげることを期する日」として昭和60年に制定されたそうです。

 群馬県といえば、知る人ぞ知る駅弁王国。古くから鉄道が敷かれ、駅弁発祥説もあるくらい(諸説あり)ですから。全国的な駅弁ブームとなっているいま、近くのスーパーや大型百貨店のフェア等で群馬の駅弁を見たり買ったりした人も多いのではないでしょうか。

 というわけで、群馬が誇る鉄道食文化、人気の駅弁を3つご紹介しましょう!

 

[弁当名]「鶏めし弁当」
[会社名]  たかべん(高崎弁当株式会社)
[駅 名]  高崎
[路線名]  上越新幹線、高崎線、信越本線、両毛線、八高線(JR東日本)


「鶏めし弁当」は、高崎駅のお弁当です。高崎は古くから鉄道によって発展した町なので美味しい駅弁が多いんです。高崎駅の駅弁といえば「だるま弁当」が有名ですが、味で勝負ならコチラも負けてはいません。昭和9年発売と、かれこれ80年以上も永きにわたり愛され続けてきた超ロングセラーなのもそれを証明していますね。レトロな風情の掛け紙を外すと、香ばしい鶏肉の香りが広がります。茶飯の上に海苔が敷かれ、その上に鎮座するのは鶏肉の照り焼きとコールドチキン。まずこれで2種類の鶏肉の味が楽しめます。そして鶏そぼろ。このそぼろは甘すぎず辛すぎずの絶妙な味わい。さらには舞茸入り肉団子まで。もう鶏三昧。いや四昧!他に赤こんにゃく、栗甘露煮、かりかり梅、わさび風味野沢菜漬けが彩を添えます。最後まで飽きさせない味。

 

[弁当名]「峠の釜めし​」
[会社名]  荻野屋
[駅 名]  横川
[路線名]  信越本線

「横川駅の峠の釜めし」は、日本人なら誰もが知ってるといっても過言ではない超有名な駅弁です。「駅弁といえば?」と訊かれたら、関東圏の人はほぼみんな1~3番以内には思い浮かべるんじゃないでしょうか?(あくまで個人的な見解です)
また、その独特の容器から食べた後に捨てずに持ち帰り、「自分で釜めし用」として、食器として、小物入れとして、あるいは植木鉢として?など、数々の再活用をされているのではないでしょうか?だいたい子供のころ何故かお家にいくつか有ったもんですよ。その釜めしの容器の釜は、なんと益子焼だそうですよ!ちなみに「峠の釜めし」の峠とは、群馬県と長野県の境にある碓氷峠のこと。昔はそのキツイ峠越えのため、横川駅では補助機関車を連結するため5分ほど停車をしていたそう。当時の荻野屋の経営者である髙見澤みねじ氏は「お客様に本当に喜ばれる特色のある駅弁」の開発をするため、自ら毎日駅のホームに立ち、旅客一人ひとりに「どんなお弁当がお好みですか?」と聞いて回ったそうです。その結果「温かくて、家庭的なぬくもりがあり、見た目も楽しいお弁当」を望んでいるという答えにたどりつき、冷えた幕の内弁当が駅弁の常識だった時代に、試行錯誤を重ねながらも、昭和32年に温かいお弁当を誕生させたのです。感謝!昭和天皇も良くお食べになったという銘品です。釜めしの具材は、うずらの卵、栗、ごぼう、杏子、椎茸、筍、鶏肉、グリーンピース、紅生姜、香の物。シンプルだが、いい物を吟味し、ひとつひとつ丁寧に手間をかけられた素材。

 

[弁当名]「やまと豚弁当
[会社名]  レストラン清流
[駅 名]  神戸(ごうど)
[路線名]  わたらせ渓谷鐵道


「やまと豚弁当」は、わたらせ渓谷鐵道の神戸(ごうど)駅の駅弁です。製造するのは、わたらせ渓谷鉄道・レストラン清流です。レストラン清流は、元東武の特急電車を駅の構内に留置して、その車内で食事を楽しめるユニークなレストランです。
「やまと豚弁当」は、基本的には作り置きせずに、その厨房にて、注文を受けてからつくられます。なので、出来立てほやほや熱々を食べることができます。風味抜群の群馬のブランド豚「やまと豚」を、自慢の醤油ベースのタレで仕上げています。そのふんだんにかけられた醤油だれが、目を惹き、鼻孔をくすぐり、食欲がそそられます。また、 掛け紙の裏側は「沿線ガイド」になっており、特製の「手ぬぐい」のおまけも付属しているという鉄道ファンには堪らない趣向も。わたらせ渓谷鐵道のトロッコ列車に揺られながら、車窓に広がる渡良瀬川の渓谷の自然が織りなす美しい景色を楽しみ、その渓谷から吹き込む風を身体に受けながら、味わいたい逸品です。

 いままさに紅葉シーズン真っ盛り、感染対策には十分配慮しつつ、絶景の車窓を楽しみながら、名物駅弁をお伴にで秋の列車旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。