文と写真/カワノアユミ

 

日本には様々な横丁がある。表通りから少し逸れた道に入ると並ぶ小さな看板の数々。ノスタルジックな赤ちょうちんやスナックが並ぶ”昭和横丁”から、バブル崩壊以降は寂れた趣の”平成横丁”。今どきの若者に人気の渋谷や恵比寿にある”令和横丁”まで、横丁にはその街の歴史が詰まっている。その空気に惹きつけられるかのように、今日も日本のどこかの横丁で呑んだくれる女が1人……。これは、元底辺キャバ嬢カワノアユミが織りなす横丁探訪記である。。

 

京都の飲み屋は高級店ばかり?

 

 京都の飲み屋街といえば、どのようなイメージを浮かべるだろうか? 舞妓はんがいるお座敷遊びや高級クラブが多く立ち並ぶ祇園、割烹や小料理屋が有名な先斗町など、人によって様々なイメージを持つだろう。京都ではそこそこお金を出せば美味しい料理が食べられて、よいサービスを受けることができる。「京都=敷居が高い」という印象を持つ人も多いのではないだろうか。

 

 だが、京都の中でもリーズナブルに飲み食いできて最高のサービスを受けられる場所がある。それが四条大宮だ。京都市中京区にある大宮駅から北西に伸びる大宮通り。通りを歩くと数軒の飲み屋がポツポツと見えてくる。個人経営の小さな立ち呑み屋からチェーン居酒屋などが並び、地元のサラリーマンや学生の間では人気のせんべろエリアとして知られている。大宮通りの少し入り組んだ道に入ると、これまた昭和の名残がある横丁の風景が広がっている。

 

京都・大宮通り
昭和の名残がある大宮通りの横丁