音楽の取材に加えて料理の取材を行うようになってから、行く先々でワイナリーを訪ねる機会が増えた。
 トルコは紀元前4000年頃からワインが作られてきたワインの発祥の地の一つ。現在も1200種類を超えるぶどうが栽培され、カッパドキアで有名な中部アナトリア地方から、西のエーゲ海地方、ヨーロッパ側のトラキア地方などに大小様々な規模のワイナリーが点在する。シラーズやカベルネ・ソーヴィニョンなど世界的なぶどう品種のワインは当然ながら、オキュズギョズやナーリンジェなど、トルコ以外で耳にしたことがないローカルなぶどう品種を使ったワインも多い。
 2019年の夏に訪れたエーゲ海地方のアラチャトゥ郊外にはウルラというワイナリーがあり、ブティックホテルやレストランが併設され、ローカルな料理とワイン、更にエーゲ海の自然を日がな一日楽しめる仕様になっていた。
 トルコの田舎まで回る時間の余裕がない方でも、イスタンブル新市街にあるトルコワイン専門のワインバーや、コース料理と合わせてペアリングワインを選んでくれる高級レストランで十分に地元のワインを楽しめる。

 

トルコ・アラチャトゥ近郊のウルラ・ワイナリー
ウルラ・ワイナリーでテイスティング
イスタンブル新市街ガラタ塔近くのワインバー、センスス

 

 イスラエルは、アメリカやフランスなどでワイン造りを学んだ生産者が20世紀後半以降になって始めた小規模ブティックワインのワイナリーが多い。大量生産ではないので、値段はそこそこ張るが、ヤルデン(ヨルダン川という意味)のピノノワールなど国際的に評価が高い銘柄も多い。

 

イスラエルのワイナリー、シャトー・ゴランの地下のカーブ
イスラエルのフラム・ワイナリーのオーナー兄弟