文と写真/サラーム海上

 

エーゲ海のリゾート地アラチャトゥへ

 このところ毎年夏の恒例だったトルコ出張。今年は新型コロナウィルスの影響を受け、しばらくは行けそうもない。

 本来なら、この春からANAとターキッシュエアラインズがそれぞれ東京羽田空港とイスタンブル新空港を結ぶ直行便を新たに開通させ、日本とトルコへの行き来がますます便利になるはずだったのに。

 しかし、嘆いていても仕方ない。コロナは必ず収束する。再びトルコを訪れられる時まで、旅のイメージトレーニングを欠かさずに行っておこう。

 そんなわけで今回からは2019年6月下旬、ちょうど今から一年前に訪れたトルコ、エーゲ海地方のリゾート地アラチャトゥで食べた絶品のエーゲ海料理を取り上げよう。

 

ヴィラ・タラチャ・アラチャトゥ・ロマンティック・オテルの朝食、美味い!美味すぎる!

 以前も書いたが、トルコは大きく7つの地域に分けられる。イスタンブル含むマルマラ海沿岸地方、エーゲ海沿岸地方、地中海沿岸地方、中央アナトリア地方、黒海沿岸地方、東アナトリア地方、東南アナトリア地方の7つである。国土の三方を海に囲まれているだけに、7つの区分のうち4つが海にちなんだ名前となっている。

 黒海はヨーロッパとアジアの間にある内海で、イスタンブルが位置するマルマラ海を経て、エーゲ海と地中海につながっている。地中海はユーラシア大陸とアフリカ大陸の間にある地中海盆地に位置し、西はモロッコスペインから、東はレバノンやイスラエルまで、東西に広がる巨大な内海だ。ちなみにトルコ語で地中海は「白い海」を意味するアクデニズと呼ぶ。雨が多く、空も海も暗い色をした黒海との対比で名付けられたのだろう。そして、エーゲ海はその地中海の一海域で、ギリシャとトルコに挟まれた入り江状の海を指す。エーゲとは古いギリシャ語で「波」を意味し、転じてエーゲ海は「主要な海」との意味を持つ。

 地中海料理はイタリア料理フランス料理、スペイン料理などの長年の健闘により、世界中に広く普及している。日本でも台所にオリーブオイルを置いていない家を探すほうが難しい。

 では、エーゲ海料理とはどんなものだろうか? イスタンブルのエーゲ海料理のメイハネやギリシャ料理店で出る料理を食べた限り、地中海料理との違いが僕にはわからないままだった。僕の十八番の言葉を用いれば、どちらも「レモン、にんにく、パセリ、オリーブオイル」をたっぷり用いているのだ。