地中海料理とエーゲ海料理の違い

 

 さて地中海料理とエーゲ海料理の違いはなんだろう?

 その疑問をイスタンブルの友人ハッカン&アイリン夫婦にチャットでぶつけたところ、ハッカンから意外な答えが返ってきた。

 「どちらの地域もオリーブオイルやトマトを使うけれど、地中海沿岸地方は羊肉料理が中心だよ。地中海に面したトルコの南部の土地は山がちで、古くから放牧や牧畜が主な産業だった。それに宗教的に敬虔な人(イスラーム教徒)が多く、魚ではなく肉を食べるのが一般的だったんだ。それに対してエーゲ海沿岸地方を代表する食材は魚介とたくさんの種類のハーブだね。ギリシャ人(キリスト教徒)が多く暮らしていたからね」

 なるほど、どちらも海に面した地域だから、そこに暮らす人々は同じように魚介を食べるはずというのは短絡的な考えだったか。地形や気候によって、さらに人々の生活や職業、宗教によって好まれる食材は異なる。

 

 ではエーゲ海料理を食べ尽くすにはトルコのどこを訪れたら良いだろう?

 「アラチャトゥをおすすめするよ。イズミルから車で一時間の距離にある町、チェシュメの半島の先にある小さな町で、かつてギリシャ人が暮らしていたため、今も当時の美しい街並みが残されているんだ。国内でも人気の高い観光地だから、夏は観光客があふれているけれど、その分、人気のレストランも多くて、エーゲ海料理を楽しめるはずだよ。あ、友人のイェトキンを覚えてる? 彼は夏の間はチェシュメの実家に滞在しているから、連絡すると良いよ。自動車で色々案内してくれるはずだよ」

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 アラチャトゥをネット検索すると、「エーゲ海の可愛い町」、「色の魔術師の町」などと、女子ウケのしそうなワードが無数に出てきたww。そのまま画像検索をかけると、旧市街には白い壁の建物と細い石畳の道が続き、壁沿いに緑の木々が生い茂り、赤やピンクの花が咲き誇り、窓枠は青、路上に並ぶテーブルや椅子、テーブルクロスは黄色や緑、オレンジなど、鮮やかな色が満ち溢れている。2018年夏に訪れたギリシャのサントリーニ島やナクソス島にも負けず劣らず現実離れした町じゃないか! 勢い余ってそのままアラチャトゥの宿情報を調べると、Booking.comでなんと10点満点が付いていた(2020年6月現在は9.9点)宿、『Villa Taraça Alaçatı Romantik Otel (ヴィラ・タラチャ・アラチャトゥ・ロマンティック・オテル)』を見つけ、その場で予約を入れ、航空券を手配してしまった。