ミライさんがカバック・チチェイー・ドルマスを作っている間に、ミネさんは同じお米とハーブの詰め物を塩漬けにしたブドウの葉で巻いて、アスマ・ヤプラウ・サルマスを作り始めた。ほんの少しの量の詰め物を葉の中央に横に線上に並べるように置き、丁寧に細く巻き、まるで細い葉巻のように美しく仕上げていく。この作業はベテランのミネさんでもかなり時間がかかりそうだ。
ちょうど出勤してきたアルバイトの若い女性もミネさんの横でブドウの葉を巻き始めたが、出来上がったものを見て、「太すぎる!端がきれいじゃない!」と厳しくダメ出しをされていた。なるほど。なるべく細く(直径2cm以下)巻きたばこのように揃えるのが肝なのか。勉強になりました!

ミライさん、今度は今シーズン初の栗カボチャを使ったオーブン焼きのカバック・シンコンタ。栗カボチャは皮をむき、種とワタを取り、実の部分を1cm厚のいちょう切りにして、大きな耐熱皿の上に敷き詰め、塩と乾燥ミントをふりかけておく。
次に玉ねぎ4個を薄切りにし、塩でもんでから、カボチャを覆い隠すように置く。ボウルにオリーブオイル1カップ、水4カップ、小麦粉大さじ1、乾燥ミント大さじ1、赤唐辛子粉大さじ1、穀物酢大さじ2、おろしにんにく3かけ分、トマトペースト大さじ1を入れ、よく溶かしてから、カボチャと玉ねぎの上から回しかけ、180℃のオーブンで30分焼き、さらに160℃で一時間焼いて仕上げる。




