最後の2品が少し重たかったが、残りは僕が普段から言っている「レモン、にんにく、パセリ、オリーブオイル」という中東料理のキーワードにバッチリ当てはまった。しかも肉を使っているのも⑱だけで、それ以外はベジタリアン料理だ。
「そうなんだよ! 僕は肉料理も大好きだけど、この店の料理を食べると、いつベジタリアンになってもいいと思えるんだよね」とイェトキン。
アスマ・ヤプラウーのエーゲ海料理は地元の旬の野菜とフルーツとハーブとオリーブオイルの無限の組み合わせだ。何も難しいテクニックは使ってないのに、どれも本当に美味かった!
お会計を頼むと地元の白とロゼワインのボトルをあけて、これだけ食べて(一部持ち帰り)650TL=13,000円。全てが観光地プライスのアラチャトゥにおいてかなり良心的なお値段だ。なかなか予約が取れないのは当然だろう。
僕は料理の仕事で行き詰まった時、新しいインスピレーションが欲しい時、この店を再訪することに決めた。イェトキンありがとう!



【次回へ続く】
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