文・写真/サラーム海上

 

 2021年11月29日、日本政府はオミクロン株の水際対策として、外国人の入国を一時禁止し、緩和していた帰国者の検疫措置を再度厳格化することを発表した。

 僕はこのニュースをイスラエル第二の都市テルアビブで聞いた。5日間にわたるイスラエル音楽の国際的なショーケース「Israel Music Showcase Festival 2021」のアーティスト選定委員としての仕事を終え、滞在していたホテルの屋上で世界24カ国から参加したメンバーたちと最後のミーティングを行っていた最中だった。前日にイスラエル政府が外国人の入国を2週間禁止することが発表したばかりだったので、日本政府の動きは迅速だった。

11月29日午前10時半、テルアビブの定宿『Cinema Hotel』の屋上にて音楽祭の最終ミーティング

 それまで日本政府は帰国者の検疫措置を緩和していた。11月上旬に、外国人観光客が溢れていたポルトガルから帰国した際、僕はワクチンパスポートを保持し、空港での抗原検査結果が陰性だったため、3日間の待機施設での隔離は免除され、到着日から(検疫措置において到着日は「1日目」ではなく「ゼロ日目」とカウントする)自宅での自主隔離となった。そして、10日目に自主的に行ったPCR検査の結果が陰性だったため、晴れて無罪放免、娑婆へと釈放となった。

 それからちょうど一ヶ月後、誰も予測想定していなかったオミクロン株の急速な拡散により、世界はまたまた急変した。

11月29日午後5時過ぎ、Cinema Hotelの屋上からディゼンコフ広場を一望する