文/光瀬憲子

 

 タピオカや台湾かき氷に続いて、日本でも知名度が高くなった豆花(ドウホァ)。豆乳プリンと呼ばれたりもしていて、日本各地でも専門店ができた。豆花は豆乳をプリンのように固めて甘いシロップをかけて食べるシンプルなスイーツ。台湾ではおそらくもっとも親しまれているおやつだろう。

一番好きな台北『龍潭豆花』のシンプルな豆花。メニューは常に「冷たい豆花」と「温かい豆花」の2種類だけ

■冬はあたたかくして、夏は冷やして

 台湾に暮らし始めてすぐに豆花の存在を知った。当時、同年代の若い台湾人に、カフェにでも行くように「豆花を食べに行こう」とよく言われたし、元夫の実家に遊びに行けば、義父が屋台の豆花を買ってきて食べさせてくれたりした。当時は派手なトッピングはあまりなかったように記憶しているが、いつのまにか「トッピング3つで35元」なんていうのが当たり前になったようだ。

台東の『福原豆腐店』で食べた豆花はトッピングがなくシンプルだが、大豆の味が濃くて感動の美味しさ

 でも私はいまだに、シンプルで大豆の香りがふわりと漂う豆花が好きだ。シロップは甘すぎないほうがいい。夏の豆花は砕いた氷を少し入れて、飲むようにズズズッとすすって食べる。冬の豆花は温かいので、夏よりも甘みが強く感じられる。ゴロっとしたタロイモの甘煮やモチモチしたサツマイモ団子が入ると嬉しい。豆花だけよりもお腹にたまる。

冬仕様の温かい豆花。甘いシロップにタロイモの甘煮やサツマイモ団子がトッピングされていてボリュームたっぷり