写真・仲程長治 文・シマネコキネマ  

名護らしく、セメント瓦の屋根の上であんぐりと口を開けたシーサーニャ~ゴ

 やんばると呼ばれる沖縄本島北部の中核都市、名護。今回はその市街地を、島を探しながらフラフラと散歩してみた。

 最初に出会った1匹は、ユニークな建築で知られる名護市役所近くの裏道。猫を探しながら歩く時は「足元」や「隙間」を覗き込むことが多いのだが、ふと空を見上げた瞬間、屋根の上にちょこんと白い耳が見えた。4月上旬の沖縄は寒さも柔らぎ、夏ほど陽射しも強くなく、心地よい風が吹き抜ける「うりずん」の季節。花々も彩りを増した春の昼下がり、屋根の上でのんびりと昼寝する名護のニャ〜ゴの姿が多く見られた。

 

最初に出会った1匹は、屋根の上でお昼寝していたさくらねこ

続く1匹も屋根の上。それから10分のうちに、屋根の上の名護ニャ〜ゴをなんと4匹も見つけてしまった

赤い縁取りのコンクリート瓦を背に、青いトタン屋根の上で眠る島猫

 名護市の繁華街は「みどり街」と呼ばれている。みどりといっても色ではなく、沖縄の言葉で「新しい通り」を意味する「ミードーリ」がその由来だ。名前とは裏腹に、通り沿いにある店の看板には古き良き昭和の香りが漂っているが、いかにも島猫がいそうな雰囲気も満点。夜の社交街ゆえ昼間の人影は少ないが、スナックの軒先に置かれた空の皿が、この街で暮らす島猫の存在を示していた。