写真/仲程長治 文/シマネコキネマ 

泊の島は“果報は寝て待て”の港町スタイル

 泊(とまり)は那覇の港町。慶良間諸島をはじめとする離島行きのが昼夜行き交う泊港や、早朝からセリのかけ声が響く泊漁港、そして、少し前までインバウンドの観光客が賑やかに乗り降りしていた泊ふ頭などがある、船と海のある風景下で暮らす島猫たちに会いに行った。

 

岸壁からこちらを覗く。知らない人間に心許せるのはこれくらいの距離
海沿いの遊歩道で「今日も暑かったですね」という視線を送ってきた

 日本全国がコロナ禍と猛暑でうだっていた2020年の夏。ここ沖縄でも、7月に台風が来ないという異常事態によって気温が例年より2〜3℃高く、路上で暮らす島猫たちにとっては人間様以上に厳しい夏であったに違いない。
 日中がどんなに暑くとも、夕方になれば涼しい海風が吹くはず…と、那覇市内で唯一夕陽を望める岸壁まで出かけてみたのだが、今年は海風さえも生暖かく、猫たちは日没間際になってもコンクリートの日陰で過ごしていた。

 

港近くは台風対策もあってコンクリートの家が多い
コンクリートブロックの上で体を冷やしていた長毛サビ
厄よけ、浄化の力を持つトラノオの隙間から覗く