日本だけでなく、世界にも様々な横丁がある。表通りから少し逸れた道に入ると並ぶ小さな看板の数々。怪しいネオン、バックパッカーが集まるバー通り。その空気に惹きつけられるかのように、今日も世界のどこかの横丁で呑んだくれる女が1人……。これは、元底辺キャバ嬢カワノアユミが織りなす横丁探訪記である。。

 

■楽園パタヤの今

 バンコクの東南約165キロに位置するパタヤ。1960年代に米軍の保養地として開発されて以降、タイの中でも長い歴史をもつビーチリゾートだ。ゴーゴーバー、バービア、ディスコ、ボーイズゴーゴーバーなどすべての夜遊びを集めた「眠らない街」で、夜になるとどこからともなく音楽が聞こえてくる。昼間の街は意外と静かでビーチでのんびりと酒を飲んで過ごす。夜遊び好きにとってはたまらない、まさに脳が溶ける楽園……。

 

パタヤビーチ

 そんな、パタヤはコロナ禍で壊滅状態にあった。昨年4月のロックダウン以降、パブやバーなど娯楽施設はすべて閉鎖。アルコールの販売が禁止となり、路上飲みの禁止に伴いビーチまでも閉鎖された。昨年11月より、タイは外国人観光客の隔離免除の受け入れが解禁となったが娯楽施設は再開できなかった。しかし、12月に入るとパタヤの娯楽施設経営者達が抗議したこともあり、少しずつ営業が再開された。

 


昼間のパタヤ

 

 前回の記事にも書いたが、バービアやゴーゴーバーでも政府承認の「健康安全基準(SHA)」を取得すればレストランとしての営業が許可された。昨年末、カウントダウンに向けてパタヤの飲み屋は徐々に賑わいを取り戻していた。営業時間は23時までだったが、大晦日は午前1時までレストランでの飲酒が許可された。その結果、年明けに感染者が急増。その中心となったのがソイブッカオ界隈だ。