6 豆漿(ドウジャン)

 台湾定番の朝ごはん、豆漿(写真左上)。いわゆる豆乳だが、台湾の豆漿店は豆乳と合わせる食べ物も魅力的。イチオシは小麦粉を水で溶いて味付けしたものをクレープのように焼き、これに卵を割り落としてクルクルと巻いた蛋餅(ダンビン)。甘辛い醤油ソースをかけると至福の朝を迎えられる。ほかにもマントウに卵を挟んだもの、パイ生地のような焼餅に油條(揚げパン棒)を挟んだものなど、幅広い選択肢がある。

 豆漿は甘口または塩味を選び、さらに「冷たい」「常温」「熱い」から好みのものを選べる。甘口はドリンク代わりだが、塩味は切り干し大根やネギなどの具が入って出てくるので、お腹を満たすスープとして楽しめる。

7 豬腳飯(ズージャオファン)

 ガッツリ肉を食べたい。そんなときには醤油で煮込んだ豚足が白米の上にのった豚足飯がいい。専門店では豚足でも細かく部位が分かれている。女性に人気なのは、蹄近くのコラーゲンたっぷりな部分「腳蹄」。油っこくないので食べやすい。脂身と肉をたっぷり食べるなら後ろ足の太ももの部分「蹄膀」。どちらもバランスよく、と言うなら皮、筋、肉すべてが含まれて歯ごたえも食べ応えも十分な「中段」がいい。

 

8 割包(グアバオ)

 台湾屋台のなかでは私の一番のお気に入りのスタミナ食。肉まんの皮のような白くてふわふわの生地に、豚の角煮、高菜の漬物、ピーナッツの粉、香菜を挟んだ、いわゆる台湾バーガーである。ハンバーガーのように両手で持ってかぶりつくのが正統な食べ方だ。このため、ひとつずつビニール袋に入って出てくる。

 挟む肉の種類は脂身の多い「肥肉」、赤みだけの「瘦肉」、両方バランスよく混ぜあわせた「綜合」から選べる。ビニール袋に入れたまま放置すると、しなっとして美味しくないので、アツアツにかぶりつこう。

9 豆花(ドウホァ)

 肉やごはんをたっぷり食べたら甘いものが欲しくなる。日本で有名なマンゴーかき氷なんて、お楽しみのごく一部にしか過ぎない。台湾には肉料理と同じくらいバラエティに富んだスイーツがある。豆花は台湾の伝統スイーツ。豆乳を固めた、いわば豆乳プリンだが、これもカスタマイズによっては豪華にも、シンプルにもなる。

 夏は冷たくさっぱりと。氷と、柔らかく煮込んだピーナッツと一緒に口に運べば、ツルンと喉を通って亜熱帯の熱さも吹き飛んでしまう。冬は温かい豆花にタピオカやお餅などをトッピングすると豪華なデザートになる。

 

10 剉冰(ツォビン)

 台湾かき氷には、表参道に進出した某有名店のように氷自体に味がついたものもあるが、剉冰と呼ばれる伝統かき氷は氷自体に味がなく、トッピングで勝負するタイプ。こちらのほうが圧倒的に多い。

 大きめの碗にまずタロイモの甘煮、茹でピーナッツなどのトッピング(大抵は4種類を選ぶ)を投入し、甘いシロップを入れ、その上からかき氷を山盛りにする。さらにこの上に中に入れたものと同じトッピングを添えて出てくる。トッピング次第では甘さも抑えられてヘルシーに。

【台湾の人情食堂 vol.4】(2016.1.29)

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