旅といえば「写真」はつきもの。気の合う仲間との楽しい思い出は、ぜひとも記録に残しておきたいところ。

 しかし、中高年になると、そんな旅の思い出に水を差す事態が発生することもあるようだ。

 それは女性の心と体の問題をクローズアップしているWEBメディア『健タメ!』のこんな記事からもうかがえる。

 学生時代は美人でちやほやされていたという由佳さん。結婚して専業主婦になり、今年で50歳になる。

 同級生から、「アラフィフ記念の同窓会をやろう」という声があがり、由佳さんも参加することに。

 しかし、いざ同窓会に参加してみると、どうも調子が悪い。頭がぼーっとしているうえに、なにもしていないのに顔や脇からは大量の汗が吹き出してきて、友人たちとの会話を楽しむ余裕もなかった。

 そして後日、同窓会のときに皆で撮影した記念写真が贈られてきた。写真に写った自分の姿を見て、由佳さんは思わず悲鳴を上げた。そこに映っていたのは、メイクがドロドロに溶け、真っ赤な顔で滝汗を流す猿みたいなオバサンだったのだ……

(『健タメ!』より)

 もはや悲劇以外のナニモノでもない話だが、この時「由佳さん」にいったいナニが起きたのであろうか。

 そこで当サイトは『健タメ!』の編集部にお願いし、由佳さんの症状を分析すべく薬剤師である手塚智子先生にお話を聞いた。

 「由佳さんに見られるこのようなのぼせやほてり、多汗は、おそらく「ホットフラッシュ」という、更年期(40~50代)の女性に起こりやすい症状だと思われます。ホットフラッシュは加齢によるホルモンバランスの崩れによって生じるのですが、体温調整ができなくなり、真冬なのに汗だくになることもあります。
 もちろん対処法もいくつかあります。まず、温度調整しやすく脱ぎ着しやすい服装を選べば、ホットフラッシュの症状に対処しやすい。そして、濡れたタオルなどで首筋を冷やすことで汗を鎮めることができます。
 また、ホットフラッシュはエストロゲン(女性ホルモン)の急激な減少によるものと考えられていますので、エストロゲンと似た働きを持つ「エクオール」の摂取で症状の緩和を期待できます。エクオールは大豆製品に含まれるイソフラボンから作られるので、普段から豆腐や豆乳をとるようにするのもおすすめですね」

うーむ。確かに脱ぎやすい格好をしていれば暑いのはなんとかなりそうだし、普段から豆乳や豆腐を摂るように心がければ良いというのはわかるが、そうなるとファッションを犠牲にすることもあるし、食生活にも制約をかけなければならない。もっと、簡単で即効性のある方法はないものだろうか。

「即効性という面でいえばホルモン補充療法を受けるという選択肢もありますが、根本的な改善を目的とするのであれば漢方薬の服用もオススメですね。
 今回の症状には、加味逍遙散(カミショウヨウサン)・桂枝茯苓丸 (ケイシブクリョウガン)・桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)などが良いと思いますよ」(手塚智子先生)

 果たして中国四千年の神秘は「由佳さんの猿顔問題」を解決してくれるのか。最近、ご自身や奥方の顔が「猿っぽくなってきた」という方も、一度漢方医に相談してみてはいかがだろう。

 

取材&記事:TABILISTA編集部/杉田淡白

「健タメ!」 
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