■巨大アンティークショップへ

 5月下旬、緊急事態宣言が終了した。

 よし動ける!

 このタイミングで向かったのは上鳥羽の『70B SHOWROOM』。市街地からはまあまあ遠いが、ウイルスについて未知な部分もまだ多くバスに乗るのは怖かったので、ママチャリで小一時間の遠出である。

 『70B』は欧米からコンテナで大量の品を買い付けるので有名な巨大アンティークショップだ。

天井までびっしりと並ぶ家具や小物にワクワク! 隣接の工房には修理を待つ椅子や机がずらり

 別邸ロビーに背もたれがある椅子が欲しいのだが、目下、収入がない(涙)ので費用は抑えたい。というわけで、状態のいいきれいなアンティークの椅子を探しに来たのだ。

 内部は天井まで古い家具や小物がぎっしり。テイスト別に椅子や机、ソファや棚がまとめられているので、新居のインテリアまるごと探すのにも便利そう。併設のファクトリーにはメンテ待ちの椅子や机が山積みだ。

 目当ては背もたれのある椅子、できれば1万円台で壊れにくいやつ。ふだんならショップ店員に声をかけられるのは苦手だが、ここでは彼らが頼みの綱だ。親切そうな店員さんにすがりつくようにiPadに入った館内画像を見せながら探すのを手伝ってもらった。

一度に大量に買い付けることで経費を抑えて安くできるのだとか。メールマガジンに登録しておくと、ときどき「イギリス40FTコンテナ到着します!」と豪快な新着のお知らせが届いて楽しい

 30分もたたないうちに候補が絞り込まれ、イギリスの椅子2点を購入。ついでにオランダのガラスの花器もお買い上げ。この品数の多さは、使い勝手のいい古いものを探すにはとてもいい。また増築されたら(←まさかだけれども)、頼りになりそうなショップだ。

 暮らしてみて気が付いたが、京都には「古いもの」を扱う店がとても多い。お高い骨董や古美術を扱う店だけでなく、東寺の弘法市や北野天満宮の天神さんといった骨董市に出店しているカジュアルなアンティークショップ、さらに古着屋の数や種類も東京よりずっと身近にあるように思う。古いものは尊い、という価値観が長く根付いている土地ならではなのかも。なんにせよ、目利きが選んだ“ええもん”があっちこっちで買えるという土地は悪くないなあ、なんて思う。

ガラスの花瓶は750円と1230円。竹の花器や陶磁器の花瓶が並ぶなか、いいアクセントになりそう