文/チョン・ウンスク

   

家庭でも食堂でも愛されるキムチチゲ

 本稿ではいつも酒のことばかり話題にしているので、今回は韓国を代表する食材、キムチを使ったキムチチゲについて書くことにする。

 

家庭で漬けられ、タッパに詰められた白菜キムチ

「韓国人の好きな食べもの」のようなアンケートをとったら、常に1位、悪くてもベスト3に入るのがキムチチゲ。

 国民食といえるキムチは家でお母さんが漬けたものであれ、スーパーで買ってきたものであれ、どこの家の冷蔵庫にもあるので、私たちはそのまま食べたり、ラーメンに加えたり、煮込んだり、さまざまな方法で楽しんでいる。日本のお新香はいまや常に日本人とともにあるとは言えないと聞いたが、韓国人にとってキムチは今も空気のように欠かせない存在だ。

 

仁寺洞の「ミュージアムキムチ間(カン)」(旧キムチ博物館)では、キムチづくり体験ができる→kimchikan.com

 新陳代謝を高め、脂肪の蓄積を防いでくれるキムチは、老若男女に愛されている健康食だ。なかでもキムチを汁ごと煮るキムチチゲは、ありあわせの材料でさまざまなバリエーションが楽しめる。家でも簡単にできるし、大衆食堂の代表的なメニューでもある。キムチチゲの専門店も存在する。

 



拙著『韓国ほろ酔い横丁 こだわりグルメ旅』で紹介した仁川のキムチチゲ定食専門店「ミョンウォルチプ」。店の中央にある鍋から好きなだけよそうシステム