謎の伝説が点在する旧市街

 古代エジプトの謎を解くヒエログリフ、ツタンカーメンやラムセス2世などのコレクションを納めたエジプト博物館。善悪のエネルギーが満ち満ちたこの場から歩き始めた途端、にわかに空が真っ黒な雲に覆われ、冷たい雨が降り出した。急いで次のポイントであるカステッロ広場を目指す。カステッロ広場にあるサヴォイア王宮の入り口中央付近には、白魔術と黒魔術の境界線があるという。街の白魔術のエネルギーの中心がこの広場中央と言われているので、この先の街歩きを祈願するつもりで広場中央に立ってみた。王宮の隣にあるサン・ジョバンニ・バッティスタ大聖堂には、有名なキリストの聖骸布があるように、ここには奇跡を起こすポジティヴ・パワーが宿っているようだ。広場で禊を済ませ、さらなるポジティヴ・パワーが宿るというソルフェリーノ広場へと向う。ポルティコと呼ばれる屋根付き回廊が旧市街の通りのほとんどをカバーしているので、雨の日も傘をささずに歩けるのは嬉しい。でも、よく目を凝らしてみると、その回廊の柱のあちこちに、なにやら不気味な彫刻が施されているのがわかる。やはり気を抜く訳にはいかない。

 ソルフェリーノ広場にある「四季の噴水」は、白魔術のパワーが湧き出る噴水と言われている。なんでもこの噴水はフリーメーソンが作ったもので、噴水のどこかに無限の門の入り口と、錬金術の秘密が隠されているそうだ。パッと見る限り、美しい彫刻で飾られた普通の噴水のようなのだが。目を皿にして噴水の周りをぐるぐる歩き、秘密の隠し場所を探ろうと試みたが、やはり私には見つけることができなかった。

 



街の至る所にミステリアスな彫像がある。下はフリーメーソンが作ったと言われている四季の噴水。錬金術の秘密と無限の門の入り口がこの噴水のどこかに……。