文/チョン・ウンスク

 

 旅と酒をモチーフにした映画『昼間から呑む』が、3月23日(水)までGYAO!で無料配信されている。2008年、100万円にも満たない低予算で撮影された作品だが、見知らぬ土地を旅する者なら「あるある」を連発してしまうシーンが満載だ。日本をはじめ海外に熱烈なファンが多く、「海外映画評論家158人が選ぶ最も偉大な韓国映画100本」にも選ばれている。

 物語は真冬、思いがけず江原道を一人旅することになった主人公が行く先々でさまざまな人に逢い、さまざまな目に遭うロードムービーだ。今回は旅と酒が好きな人がこの映画から学ぶべき10訓を挙げてみよう。

■教訓1 勢いを大切に

 日常から非日常の世界に飛び出すには勢いが必要だ。「仕事があるし」とか「コロナだし」などと逡巡ばかりしていては、いつまで経っても実現しない。「旅に出よう」という衝動がたとえ酒席でのたわごとでも愚直に実行すべきである。そう、この映画の主人公ヒョクチンのように。

『昼間から呑む』の主人公ヒョクチンの運命を左右した江原道の旌善バスターミナル(2005年撮影)。映画『春の日は過ぎゆく』(2001年)でイ・ヨンエとユ・ジテが初めて会ったのもここだった