文/光瀬憲子

 

 台湾人は米よりも好きと前回書いたが、実は米で作った麺をよく食べている。日本では麺といえば小麦粉を使ったものや蕎麦が一般的だが、台湾では米粉で作った麺のバリーエーションが豊富なのだ。

客家の食文化にふれられる竹東の市場を取材中の筆者

ビーフン

 米粉麺の代表格はビーフン(米粉)。新竹の名物ビーフンは最近日本のスーパーでも簡単に手に入るようになった。台湾でもビーフン炒めを食べる機会は多い。

 台北から少し南へ下った新竹は「風の街」と呼ばれるほど風が強いことで知られている。ビーフンは干して風にさらす製造工程があり、新竹に吹く強い季節風が美味しい米粉を作るという。

 台湾で「米粉(ミーフェン)」というと、炒めたものよりも、スープに入った米粉麺を指すことが多い。以前、このコラムの「台湾人が本当に好きな食べ物〈1〉」でも取り上げたように、朝ごはんに薄味のあっさりした米粉麺入りスープを食べるのが台湾流だ。