■ルシアが切り取った〝ムヒカ狂騒曲@東京〟

 二度目の渡航で、妻のルシアには二度の面会が実現した。願わくば、一度はオフィシャルな場(=国会議事堂の執務室)で、一度はプライベートな場(=農園の自宅)で、と思ったのだけれど、残念ながら、自宅での取材が叶わず、二度とも執務室でのインタビューとなった。
 しかし、思いのほか、収穫は大きく、ルシアは自分が撮りためた貴重な写真を見せてくれた。これまた本邦初公開の写真も!

 

 

〈実力者〉

ムヒカは大統領にまで上り詰めた人だが、妻のルシアも政治家としては、かなりの実力者。ムヒカが大統領になって大統領職への宣誓を行ったとき、それを受けたのは、上院・下院両院の議長を務めていたルシアだったほど。2017年から2020年までウルグアイの副大統領も務めている。写真は、モンテビデオ市長候補に選ばれたときの選挙ポスター。

 

〈国会議事堂ならでは〉

ルシアの執務室を訪れたときに出されたコーヒー。カップ&ソーサーには、「ウルグアイ議会」の文字と国会議事堂のイラストが。なんと貴重な!

 

〈女性政治家のデスク〉

自分の執務室でインタビューに答えてくれたルシア。デスクには、ジャスミンの花(どう見てもクチナシなのだけれど、通訳の森さん曰く「こっちではジャスミンと言います」ということなので、それを信じて)が活けられていた。

 

〈街に溢れるジャスミンの花〉

ルシアのデスクで見てから、注意して街を歩いていると、あちこちでジャスミン(クチナシ)の花を売る出店があることに気づく。森さんによると、ジャスミンの花を飾ることに、特に意味はないとか。「ウルグアイでは、この時期がジャスミンの花のシーズンで、いい香りがするから」に過ぎないらしい。
 

〈郷に入っては郷に従え〉

特に意味はないとはいえ、季節の花一種類だけを売るのも、そして、それだけ飾るのも、なんだかいい習慣。というわけで、私もルシアに倣い、ドリンクヨーグルトの空きビンを花びん代わりにして、ホテルの部屋に飾っていた。

 

〈折り鶴〉

ルシアのデスクには自分で折った折り鶴が。来日したとき、広島を訪れたことと関係があるのかと思ったら、折り鶴は、その前から飾ってあるという。鶴の折り方は、子どもの頃、日本人のクラスメイトに教わったとか。

 

〈HIROSHIMA・ヒロシマ・広島〉

2016年4月の来日時、本人たちのたっての希望によって実現した広島訪問。そのとき、原爆ドームをバックに撮影された写真が、ルシアの執務室に飾られていた。

 

〈大事な人〉

ルシアの執務室に飾られていた写真の一枚。若かりし頃のムヒカ(右)とツパマロスの創始者のひとりラウル・センディック(左)。

 

〈大事な人more〉

ルシアの執務室の一角には、大事な写真の数々が。ムヒカの写真は大統領宣誓式のときのもの。キューバ革命のリーダーであるチェ・ゲバラは、ルシアがもっとも敬愛する人物のひとり。学生の頃から憧れの存在(その頃、ゲバラは存命)だった。

 

〈ふたりだけの時間〉

ムヒカもたまには、こうしてエプロンをつけて家事を手伝うらしい。ルシアが撮った超プライベートショット。

 

〈束の間の休息〉

東京滞在中、ルシアがホテルの客室の窓から切り取った東京の風景。日本滞在中の夫妻は、取材、テレビ出演、講演などで多忙な日々を送っていた。客室でゆっくりする時間などほとんどなかっただろうに……。束の間の休息時に撮った一枚ということだろう。

 

〈ムヒカ狂騒曲@東京〉

壇上から、二人の取材のために集まった日本のマスコミ陣を逆撮影したのは、ルシア。どうやら、みんなの熱狂ぶりが面白かったみたいだ。