■夫妻ゆかりのスポット見〜つけた!

 

 ムヒカとルシアが生まれ育ち、今も拠点としているウルグアイの首都モンテビデオ市の面積は約200㎢。八王子市より少し大きいくらいといったところなのだけれど、私たちは、ムヒカの農園とvol.14で綴った刑務所を訪れたとき以外は、ほぼ市の中心部をうろうろしていたことになる。
 にしても、その狭い範囲には、二人にゆかりのあるスポットがポツポツあって、私的には、結構おもしろかった。

 ということで、ババっと紹介することにしよう。二人に直接は関係ないサービスショット(?)もありますが、もう最終回なんで、どうせだったら、ということで。

 

 

〈夫妻の母校は名門校〉

モンテビデオの中心部にある名門高校『Instituto Alfredo Vásquez Acevedo(アルフレッド・バスケス・アセベド研究所)』は、ムヒカとルシアの母校。残念ながら、ムヒカは中退だが。

 

〈お嬢様学校〉

ルシアが中学までを過ごした『Colegio Sacré Coeur(サクレ・クール校)』はカトリック系のお嬢様学校として知られていた。現在は、『Universidad Católica del Uruguay(ウルグアイ・カトリック大学)になっているが、チャペルは、ルシアが通っていた頃のままだという。

 

〈裕福な家庭〉

ルシアが生まれ育った家庭がどれだけ裕福だったかを物語る、象徴的な一枚。自宅の庭で母親ときょうだいと一緒に。ルシアは六人きょうだいの下から二番目。上に兄が三人、姉が一人、そして下に妹がいる。向かって右端が6歳のルシア。左端は双子の姉のマリア・エリア。

 

〈お気に入り〉

「私たちの若いときからの楽しみは、二人でボリーチェ(飲み屋)へ行くこと」とルシアは語ったが、そのボリーチェの一軒が、『Bar de Vida(バル・デ・ヴィダ=人生のバー)』。コロナ禍で状況は変わってしまったかもしれないが、少なくとも取材時には、まだちょくちょく出掛けるということだった。

 

〈アサード、じゃなくて、パリジャーダ〉

肉を炭火でダイナミックに焼いた料理は、asado(アサード)かparrillada(パリジャーダ)か? については、vol.10で綴った通りなのだが、早い話、ほぼほぼ同義語。ムヒカ夫妻お気に入りの、このバーでは、「parrillada」表記になっていた。でも、メニューには「asado」も。うーん、わからん……。どちらにしても、こうやって、オープンスペースで焼いているので、店内には、食欲をそそる、いい香りが充満している。

 

〈庶民派〉

『Bar de Vida』は昼間から大盛況。バーなんだか、ファミレスなんだか、よくわからない、この庶民的な感じがウケるのか? 

 

〈強烈〉

店のショウケースには、強烈に甘そうなケーキが並んでいた。これはきっと、ウルグアイ人が大好きな「Dulce de leche(ドゥルセ・デ・レチェ=濃厚ミルクジャム))」のケーキに違いない。あまりに甘過ぎて、私たちはドゥルセ・デ・レチェ自体がムリだったので、ケーキにもトライはしていない。

 

〈至るところに〉

「609」とペイントされた道端の水道タンクは、ムヒカとルシアが率いる政党グループの宣伝。この連載でも何度か登場したが、実は、これ、モンテビデオのちょっと郊外に行けば、ちょろちょろと見かけるもので、たった一個あるわけではないんです。よく見ると、タンクの大きさも違えば、ペイントも微妙に異なっている。これは、ちょっと背高のっぽの水道タンク。

 

〈ラテンな古書店〉

たまたま入った共和国大学近くの古書店。古本屋というと、セピア色のイメージが強いのだけれど、こちらは、こんなにカラフル。古書店までラテンしている!? と感激した。

 

〈美人ゲリラ戦士〉

古書店で入手した、ルシアの半生が綴られた本。カバー写真は、1970年代前半の最初の逮捕時の本人。タイトルに使われている「ana」は、ルシアが地下に潜ってゲリラ活動をしていたときの偽名。

 

〈街角の英雄〉

かつてムヒカたちは、キューバ革命に触発され、世の中を変えようと立ち上がったという経緯がある。その名残りというわけでもないだろうけど、塀にびっしり貼られたフィデル・カストロのポスターに遭遇。

 

〈憧れのふたり〉

お隣の国アルゼンチン出身ということもあって親近感が持てるのか、モンテビデオでは、チェ・ゲバラの写真を見かけることが多かった。ナイトマーケットでは、こんなふうに、勝手に複写した写真がフレームに入れて売られていた(写真はカストロと一緒のゲバラ)。実は私も別のものを購入しました……。

 

〈やっぱりタナが好き〉

なんだかんだ言って、夜はタナ種のワインを飲み続けていました……。

 

〈シャッターチャンス〉

実は私は猫好きである。しかし、モンテビデオで猫を見たのは、ムヒカの農園と、街角で一回だけのような気が。しかし、その一回でベストショットが撮れました! 全然、本筋には関係ありませんが……。