旅の醍醐味のひとつ、美味しい料理。いつもは体型や健康を気にして食べるものに気を使っている人でも、「たまの旅の時間くらいは」と、ついつい油断して時間も気にせず食べてしまうことも...。
女性の心と体の問題をクローズアップしているWEBメディア『健タメ!』のこんな記事からも、ついつい食べてしまって起きた悲劇が取り上げられている。
『ちょっと太り気味なのが気になっている明子さん(39歳)は糖質制限ダイエットを始めた。ごはんやパンなどの炭水化物の摂取量を減らすダイエット方法だ。
最初は意気込んでいたものの、だんだん空腹が耐えられなくなってきた。そして、とうとうやってしまった!
夜中の1時頃に大盛のカップラーメンをペロりと平らげたのだ。満足して眠りについた明子さん。しかし、悲劇は翌朝やってきた。
目が覚めると、なんだか目を開けづらい。洗面所の鏡で確認すると、まぶたが腫れあがった女が映っている。まるで別人のようだ。「3発くらい殴られた後のようなまぶたの腫れ具合だった」と明子さんは振り返る。
その後も塩分を摂りすぎると決まってまぶたがむくむようになった。これでは人前に出るのもはずかしい。なんとかならないだろうか……』(『健タメ!』より)
ダイエットの反動で食べ過ぎたときに体がむくむのはよくあること。しかし、ここまで酷いまぶたのむくみとなると、ちょっと心配だ。「明子さん」にいったいナニが起きたのであろうか。
そこで当サイトは『健タメ!』の編集部にお願いし、明子さんの症状を分析すべく薬剤師である二瀬偉志先生にお話を聞いた。
「塩分が多いカップラーメンなどのジャンクフードを食べると、むくみが現れがちです。まぶたは皮膚が薄いので、むくみの影響が強く出てしまうことも少なくありません。寝ている間に顔の皮膚の下で余分な水分が滞り、起床時にむくみが生じると考えられます。
余分な水分を排出するには利尿作用のあるカリウムが有効です。カリウムはバナナ、リンゴ、スイカ、小豆、アボカドなどに含まれています。
起床時のまぶたのむくみを解消するには、冷たい水と温かいお湯で交互に洗顔する「冷温洗顔」で血行を促進するのもよいでしょう。お湯のかわりにホットタオルを使用するのもおすすめです。」

うーん、こうした地道な対策が大切なのは理解できるけれど、欲を言えば毎日ケアを続けなくても済むような体質に変われないものだろうか?
「根本的な改善を目的とするのであれば漢方薬の服用もオススメです。五苓散(ゴレイサン)には余分な水分を流し、まぶたや顔のむくみを解消してくれる効果があります。どうしても水分を摂りすぎてしまう方には、水分代謝を良くしてくれる桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)などが良いと思いますよ。また、漢方薬の中には脂肪燃焼をアップさせたり便と一緒に出すものや、脂質の吸収を抑制したりするものもあります。」(二瀬偉志先生)

明子さんが鏡に映る自分の姿にショックを受けなくて済む日は来るのだろうか。まぶたのむくみが気になる方は、一度漢方薬を試してみてはいかがだろう。

漢方薬を選ぶうえで重要なポイントは、自分の状態や体質にうまく合った生薬かどうか、という点である。どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるのはなかなか難しいが、AI(人工知能)を活用した「あんしん漢方」のようなオンライン相談サービスも登場してきたので、活用してみたい。
「あんしん漢方」
https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/
取材&記事:TABILISTA編集部/
「健タメ!」
https://kentame.com/archives/8033