現地の予備知識をほとんど持たずに旅したトランシルヴァニア地方。行った先々で美味しいものを発見したり興味深い歴史・文化に触れたりと、予想外の体験に満ちていたのだが、中でも嬉しい驚きだったのがショッピング。「トランシルヴァニア旅行の記念にドラキュラグッズの一つでも買ってくるか」という程度の考えしかなく、正直言ってルーマニアでショッピングをするなんて想像していなかったのだが、街歩きをしていると思わず足を止めたくなる素敵なグッズがそこかしこで売られていてテンションが上がりっぱなしだった。しかも値段がびっくりするほど安く、品質が高い掘り出し物ばかり。手作りの工芸品から高級スキンケア製品まで、ルーマニアに行ったら絶対ゲットしたい特産品の数々をご紹介しよう。

 

1・手描き陶器

 ユネスコの世界無形遺産にも指定されている「ホレズ陶器」に代表される手描き陶器製品はルーマニア土産の代表格。伝統技法を用いた独特の風合いが特徴のホレズ陶器はホレズ修道院があるホレズ村で作られているが、それ以外の街でもその土地独自のデザインや柄を用いた様々な陶器が見つかる。私が気に入って購入したのはホレズ陶器よりもかなりお手頃なトランシルヴァニア地方の伝統柄が入った手描き陶器。写真上の絵皿は42Lei(約千円)、写真下のミルクピッチャーとコーヒーカップもそれぞれ数百円という安さだった。自分用はもちろん、プレゼント用にも気軽に買えるお値段が嬉しい。但し、ホレズ陶器はやはり別格で、数千円〜数万円の予算が必要。主な観光地のデパートやお土産店ならどこでも置かれている。

 

2・刺繍製品

 トランシルヴァニアは知る人ぞ知る「刺繍の聖地」。この地方のカロタセグ村で古くから伝わる伝統の手刺繍は「イーラーショシュ・ステッチ(Irasos stitch)」と呼ばれ、世界中の刺繍ファンの憧れの的。村の女性たちが何世代にも渡って受け継いできた技法とデザインは、毎日見ていても飽きない素朴な自然美にあふれている。刺繍製品はコースターからブラウス、ワンピースなどバラエティ豊かなアイテムがそろっていて、刺繍の柄や色なども文字通り目移りしそうなほどバリエーションに富んでいるので、予算と好みで自分だけの一点を探してみるといい。値段は伝統柄を使った機械刺繍のブラウスなら千五百円前後で見つかるが、これが全て手刺繍の製品だと2倍から3倍の値段になる。手刺繍製品は複雑で細かい柄であればあるほどお値段も高くなるので、製品を吟味して選びたい。