ドウロ川の岸辺まで下ると、ポートワインのワイナリーが数軒並んでいた。その中から日本にも輸入されている『Sandeman(サンデマン)』というワイナリーに入った。

 ポートワインは発酵の途中でブランデーを添加し、発酵を強制的に停止させた酒精強化ワイン。ポートワインはスペインのシェリー、ポルトガルのマデイラと並び、世界三大酒精強化ワインとされている。アルコール度数は20度前後と高く、残った糖分により基本的に甘口となる。

 建物内は手前が商品売り場、左手がテイスティング用テーブル、そして奥が巨大な樽が並ぶワイナリーとなっていた。売り場にはホワイト、ルビー、タウニー(褐色)、そして、ヴィンテージなどの十種類ほどの商品が並んでいた。そのうちの5種類を飲み比べられるテイスティングメニューがいくつかあったので、ポートワイン初心者向けのメニューを頼むことにした。リスボンに着いてからほぼ毎日、ポートワインをトニックウォーターで割り、オレンジを浮かべたポートトニックを飲んでいたので、その元となるポートワインにも興味が出てきたのだ。

18世紀末に設立されたサンデマン・ワイナリー
サンデマン店内

 癖のないホワイト、甘さとタンニンが際立つルビー、その中間のタウニー、さらにタウニーの特選品、そして10年物のタウニーを飲み比べる。やはり10年物が一番複雑な芳香と味があり、美味いが、これはブランデーのようにお酒単体で味わうものだろう。

5種類のポートワインをテイスティング
5種類のポートワインをグラスに
サンデマンの奥はワイン貯蔵庫になっていて、定時には有料のツアーを行っていた