文と写真/田中稲

 

 

 大阪のシンボルといえば通天閣。ディープゾーン「新世界」に位置するというナイスなロケーションにあり、これ以上はない映えスポットである。コロナ禍ではこのライトアップで警戒基準「大阪モデル」を府民にお知らせしていた。赤色は警戒レベル、黄色は注意喚起レベル、緑色は基準内。これが何度も赤く点滅し、私も恐れおののいたものである。

 

「明けない夜はない」「マスクの下は笑顔で!」というスローガンも眩しい

 

 避雷針を含めた高さは 108 m。公式キャラクターはビリケンさん。現在の通天閣は二代目で、設計者は東京タワーなどを手がけた内藤多仲氏。施工会社は奥村組なのだそうだ。

 

 とりあえず一気に通天閣マメ知識を書いてみたが、今回の目的地は通天閣ではない。もう少し先にある、「新世界神社」である。

 

 ということで、通天閣はOsaka Metro 堺筋線 恵美須町駅 3番出口が一番近いのだが、私はあえてJR新今宮駅に降り立った。「永遠に更地のままなのでは」と思っていた駅前の広い空き地にできたウワサの星野リゾートホテル「OMO7大阪」。4月22日にオープンしたてのホヤホヤです!

 

OMO7大阪。奥に小さく見えるのが通天閣。

 

そこからエッチラオッチラと歩いてジャンジャン横丁へ。観光客で溢れかえっていた。

 

ジャンジャン横丁の看板はとてもモダンだ。

 

 「一人で行ってはいけない」と言われていた時代もあった新世界は、今や串カツテーマパーク。街は変わるのね――。そう遠い目になった途端、手の先まで赤い「超」がつく酔いどれシニアとすれ違う。飲み過ぎたら人は千鳥足にならない。飛んだり跳ねたりを繰り返すのだと知った。

 いやいや、今回は新今宮ルポではない。「新世界神社」なのである! 新世界神社には石でできた珍しいおみくじがあるそうで、それを目的にきたのだ。

 多数の派手な看板と大中小のビリケンさんを横目に通り過ぎ、

 

日本一の串カツ「横綱」。新世界はこういう派手な店が多々並んでいる

通天閣の下をくぐり。

 

通天閣をくぐるときに上を見上げると、こんなに美しい模様が!

一気に人通りが少なくなる北側に歩くこと2分ほど。赤い鳥居がすぐに見つかる。祭神の「福永大神」と脊柱と鳥居にあるが、これが「新世界神社」だ。

 

明治45年に新世界が誕生した際、その繁栄と商売繁盛を願い、京都の伏見稲荷大社から祭神が勧請されたそうである。 

ちょうずのところに「ここで物を洗わないこと」という看板があるのも趣深い。

手をあわせてお参りをし、その右側にある石のおみくじをいざいざ回す。
嬉しいことに無料。さあ、回すわよ。カモン大吉。せいッ!

 

石製の円板を回転させて、回転が止まったら石柱の穴から番号を見て、黒板に書かれた内容と照らし合わせるというシステム。

しかし、なにせ石である。お、重い……。勢いよく回ってはくれず、「ゴヒッ」と鈍い音を立てて、静かに動く程度。

 

それでも石柱を覗くと「四番」の文字がど真ん中に見えた。どうだどうだ、大吉か? 占い結果が書かれている黒板を見る。

 

下の方ほぼほぼ消えとるがな!!

なになに、半吉。
「十分におしみ心……のこる……神にまかせて」
うおおお途中読めーーんッ!! 

 

人生なんて、運勢なんて、すべてわかるはずないのサ。とりあえず全力を出してもダメなら神にまかせなさいという感じだろうと勝手に納得し、神社を出た。