いよいよである。

「来月1日から1日の入国者総数を2万人に引き上げるとともに、入国時の検査実績で陽性率が低い国については入国時検査を行わずに入国を認めることにする。そのうえで現在実施している実証事業とガイドラインの策定を受けて、来月10日から添乗員付きのパッケージツアーでの観光客受け入れを再開する」

 26日に東京都内で講演した岸田総理大臣は、新型コロナの水際対策をめぐって、外国人観光客の受け入れを来月10日から再開することを表明したのだ。まだツアー客のみではあるが、観光目的での入国の再開は、およそ2年ぶりだ。

 ついに外国人観光客が日本にやってくる。長い間インバウンドなしで耐えてきた観光業界、ホテルや旅館にとって、待ちに待っていたニュースだ。もちろん、国内旅行の方も活発化するだろう。これまで通り感染防止対策には万全を期すことは前提だが、安心して旅行を楽しめるようになる日は近い。

 

 旅行に出かけると、いつもよりも食事回数が増えるという人は多いと思う。バスや列車での移動中は間食も増える。旅行中は生活リズムが変わるので、歯磨きのタイミングも逃しがちだ。こうなると、心配なのが虫歯。甘いものを常に口に入れている人は要注意かもしれない。

 

 気になるニュースもある。「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(プラ新法)が、4月1日から施行されたのだ。使い捨てプラスチック製品の削減などを提供企業に求める法律なのだが、全国のホテルは客室に歯ブラシ等のアメニティを置くことが出来なくなる(リサイクル製品以外)のではないかとも言われているのだ。最近は『SDGs』を前面に掲げたホテルも多く、すでにプラスチック製の歯ブラシの提供をやめているところもある。ホテルや旅館の歯ブラシは大抵が簡易的で、うまく磨けないので、旅行や出張の時には専用の歯ブラシを持参するようにしているが、歯ブラシを持参しないと歯磨きできないという時代も近いだろう。

 

 もちろん歯磨きのタイミングを逃してしまうのは、旅行の時に限ったことではない。子育てに一生懸命で、自分のことがおろそかになってしまうお母さんは多いようだ。子どもの歯磨きで疲れてしまい、自分の歯磨きをせずに寝てしまうなどというケースもあるだろう。女性の心と体の問題をクローズアップしているWEBメディア『健タメ!』にこんな記事があった。

『佳菜さん(32歳)は3歳になる愛娘の子育てに大忙しだ。新生児のときほど手はかからないとはいえ、遊んで欲しい年ごろなのかひとときも休ませてもらえない。
 気づけば娘の世話だけで1日が終わる毎日。唯一ゆっくりできるのは、娘を寝かしつけた後だけだ。
 最近は疲れているせいか、娘を寝かしつけながら一緒に朝まで寝てしまうことがあるのだが……。これがいけなかった!
 歯磨きせずに寝てしまったせいなのか、甘いものを食べると歯がシクシクと痛くなる。もしかして虫歯?
 歯医者さんに行く時間を作るのも難しい中、せめてこれ以上虫歯を増やさないようにしたい。どうしればいい?』
『健タメ!』より) 

  子育て中のお母さんなら他人事ではないはずだ。「佳菜さん」はどんなことに注意して生活をすればよいのだろうか?

 そこで当サイトは、『健タメ!』の編集部にお願いし、佳菜さんの症状を分析すべく薬剤師である二瀬偉志先生にお話を聞いた。

 

 「虫歯のもととなる原因菌は、歯垢に含まれる糖分をエサにして歯を溶かします。まずは甘いものを頻繁に食べすぎないことが大切。就寝中は細菌が繁殖しやすいので、夕食後の歯磨きは特に丁寧に行いましょう。
 また、ダラダラと時間をかけて食事をするのもよくありません。常に何かが口の中に入っていると、唾液による自浄作用が落ちて虫歯ができやすくなります。食事や間食の時間を決め、食べた後に歯を磨くのを習慣にしましょう」

 

 なるほど、食事のとり方によって虫歯のできやすさが変わるというわけか。とはいえ、仕事や子育てに追われて食事の時間をきっちり取れないことだってある。

 理解はしていてもゆとりがないと、つい食事も不規則になってしまいがちだ。歯磨きを丁寧にすることは大前提として、生活習慣の見直し以外にも何か取り入れられることはないのだろうか?

 「忙しい中でもなんとか時間を見つけ、歯科での検診を受けることをおすすめします。自分では取り切れない歯垢や歯石の除去もしてくれますよ。
 また、排膿散及湯(ハイノウサンキョウトウ)という漢方薬には、口腔内の細菌繁殖を抑え、虫歯による歯茎の腫れや炎症を抑える働きがあるのでオススメです」(二瀬偉志先生)

 佳菜さんが虫歯の心配をせずに娘さんと楽しく過ごせる日は来るのだろうか。歯科医での治療に加え、漢方薬を活用したいという方は、一度漢方医に相談してみるのがオススメだ。漢方薬を選ぶときに重要なのは、その人の状態や体質に合っているか、ということ。うまく合っていないと、場合によっては副作用が生じることもある。最近はオンラインによる漢方サービスもあるので、どの漢方薬が自分に合うのかを見極めるために、一度プロに相談してみるのもいいだろう。

 

取材&記事:TABILISTA編集部/

「健タメ!」 

https://www.kamposupport.com/kentame/archives/10241