ガオーッ! 高さ12m、幅11m、奥行き10mのデカい獅子がぱっくりと口を開けている「獅子殿(ししでん)」がインパクト大な難波八阪神社。
南海難波駅、御堂筋大国町駅から徒歩10分。知る人ぞ知るパワースポットである。晴れた日は素晴らしく映える!

 

別アングルからガオーッ。中には祭神の素盞嗚尊の荒魂が祀られている。行事の際には舞台となり、鼻はなんとスピーカーになっているのだとか。小型化して売ってくれたら欲しい!
難波八阪神社は「勝ちを呼ぶ」とも言われており、受験生やスポーツ選手もよく訪れる。

言い伝えによると、仁徳天皇(313~399年)の時代、この地域に疫病が流行った牛頭天王を祀ったのが、難波八阪神社のはじまりなのだそうだ。

1945年に起きた大阪大空襲で、一度社殿が全て焼失してしまっている。しかし転んでもただでは起きないのがナニワ魂。建て直しの際、社殿とは別に

「どうせなら神社のシンボルとして、みんなビックリするようなもん新しく造ろうや!」

と、魔除けの意味も込め、この地域で盛んだった獅子舞を取り入れることになった。

モチーフは何にすんのや、どないすんのや、獅子がええんちゃうか、そらええわー、と話し合いも楽しかったことだろう(想像)。

社殿と獅子殿ともに完成したのは1974年のことだった。
 

● だるま、扇子、鯛に鯉。おみくじも映える!

さて、ビジュアル的に映えるのは獅子殿だけにあらず。おみくじもナニワのサービス精神がしっかりと反映され、キュートなルックスのものが揃っている。しかも種類が多い! 

木製のだるまおみくじは500円。だるまは手描きで全て表情が違う。「オレを取ってくれ」と話しかけているような表情のものを取っていただきたい。それがあなたの運命のだるまちゃんである。

 

気のせいか、だるまが嫌がっているように見えなくもないが、まあいいか……。
だるまおみくじは裏にも「神の教」が書かれている。さすが他のおみくじより200円高いだけある! 「大吉」ではあるが「私利私欲は捨て小さな善行を積みなさい」と釘を刺してくるのはどの神社にも共通している。ありがたい。
 

こちらもユニーク。開くと扇子型になる「扇子おみくじ」300円。できれば大吉を引いて「こりゃ縁起がいいや! 良きかな良きかな」と扇子を上にかざし、アッパレのポーズを取りたい。と思っていたら本当に大吉が出たぞ! こりゃ縁起がいいや! 良きかな良きかな。みっちりとアドバイスも書かれていて満足感が高いのでオススメ。

 

扇子を広げてどーんと「凶」が出てくるパターンもちょっと見てみたい。なんというか中毒性があるおみくじだ。

恋愛運が占える「鯉(恋)おみくじ」、安泰にかけた「鯛みくじ」はともに300円。私は恋みくじ系に照れる。看板に描かれたハートが結界を作り「50超えのオバハンが触れてはいけないのでは!」と照れ臭くなってしまう! うおー、どうしても買えん!!

左が鯛みくじ、右が鯉(恋)みくじ。形は限りなく似ている(同じ?)が、恋みくじはパステルカラー。
鯛みくじ。「相場」欄の「売れ 大利益あり」を読み、株をやっていないことを猛烈に後悔した。神様、メルカリすらやっていない私に何を売れというのか!
 

「 そんなクドイのんいらんねん。おみくじも吉本新喜劇のギャグも、オーソドックスなのが一番やねん」という方のために、フツーのシンプルな「みくじ(200円)」も社務所にセットされている。

 

● 1月の綱引神事はコロナで中止。夏祭はどうなる

 

 難波八阪神社では毎年、1月に「綱引神事」(大阪市の無形民俗文化財指定)、7月に夏祭が行われている。しかし残念ながら今年は綱引神事がコロナウイルス感染症拡大防止のため中止に……。

 夏祭はどうなるのだろう。公式HPにはまだ詳細が記載されていないが、あれば、獅子殿で獅子舞や各種芸能が奉納されるし、神輿が千日前・道頓堀・戎橋筋を練り歩く。道頓堀川の日吉橋〜日本橋の間では船渡御も行われる。

 祭りの夜は獅子の目もライトアップされるというから、無事行われてほしい。獅子目ビームをこの目で見たい! 叶ったら、勢いで避けていた鯉(恋)みくじもしようじゃないか。