『新・駅弁ひとり旅~撮り鉄・菜々編~』(監修/櫻井寛 作画/はやせ淳)第26話が掲載されている「漫画アクション6/7号」が、書店、コンビニで発売中です。
今回ご紹介しているのは「志国土佐時代(トキ)の夜明けのものがたり」です。今回のお食事は「土佐の食材を使った創作料理~皿鉢風~」で、「志国土佐時代(トキ)の夜明けのものがたり~立志の抄~」の車内で購入する弁当です。
【新・駅弁ひとり旅~撮り鉄・菜々編~】「志国土佐時代(トキ)の夜明けのものがたり」◎創作料理 皿鉢風(通算#34)
前回、世界初のDMVに乗車後、「うまじ温泉」で寛いだ菜々だったが、双葉新聞の更科デスクの陽性、いや、要請により、日本一長い名前の特急「志国土佐時代(トキ)の夜明けのものがたり」号に乗るべく、高知駅へと向かった。
高知東部交通 馬路~安芸駅
土佐くろしお鉄道 ごめん・なはり線 安芸〜後免町
とさでん交通 後免線 後免町〜はりまや橋
JR四国 土讃線 高知~窪川
★今回のストーリーは安芸駅から
●乗車列車
高知東部交通 バス
土佐くろしお鉄道 「阪神タイガース号」
とさでん交通 「アンパンマン電車」
JR四国 土讃線 特急「志国土佐時代(トキ)の夜明けのものがたり」号「立志の抄」
●時刻表
馬路6:58〜(高知東部バス)〜7:53安芸駅
安芸8:01〜(9640形)〜8:35後免町
後免町9:17〜(600形603号)〜9:55はりまや橋
高知12:04〜(キロ185形2両)〜14:40窪川


「とさでん交通」は、県庁所在地高知市と隣接する南国市、いの町を結ぶ路面電車。高知の人たちからは「とでん」と呼ばれ親しまれている。東京にも「都電」があるが歴史的には「とさでん」(土佐電気鉄道)は明治37年開業、都電(東京市電)は明治36年なので東京が1年早いが、東京市が東京都となり東京市電が都電になったのは昭和18年なので、「とでん」の愛称は「とさでん」が先輩。


特急「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」は2020年7月4日にデビュー。長い列車名はそれまで、特急「四国まんなか千年ものがたり」が仮名16文字で最長だったが、「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」が17文字となり、堂々の日本一長い特急名となった。ちなみに短い列車名は「とき」「ゆふ」の2文字である。
2両編成で外観は1号車「Kurofune(黒船)」がダークブラウン。2号車「Sorafune(空船)」はシャインホワイト色、2両の連結部はスカイ&コスモスブルー色。ここに坂本龍馬と太陽がシンボリックに描かれている。
インテリアは1号車が木調に青空の天井デザインで、龍馬が見た蒸気船をイメージ。


テーマは黒船の時代から空船の未来へ。
高知城を仰ぎ、龍馬が乙女姉さんから水泳の特訓を受けた鏡川を渡河し、龍馬脱藩のルートに沿って走ることから「立志の抄」。ちなみに上り列車は「開花の抄」。

※メニューは季節に合わせて変わります。要事前予約。
高知駅を発車すると間もなく、ランチのサービスが始まる。
内容は土佐の伝統的郷土料理「皿鉢」をイメージした創作料理で、四万十ビール牛のロースト、四万十豚のカツレツ、本枯節(高級鰹節)のペペロンチーノ、鮎のコンフィ、ツブ貝のアヒージョ、うるめいわしのマリネ・・など、高知の旬の食材が六角形の皿鉢に並ぶ。
主人公は鉄道カメラマンを目指し、駅弁ライターとして活動する白鳥菜々。九州の旅を終え、四国の観光列車と駅弁を取材中。発売中の「漫画アクション」でお楽しみください!
https://www.futabasha.co.jp/magazine/action.html
https://manga-action.futabanet.jp/
■『新・駅弁ひとり旅~撮り鉄・菜々編~③』が発売中です!
①②巻に引き続き③巻の舞台も九州が中心です。名物駅弁あり、豪華観光列車ありの贅沢な内容となっています。読んでいると、九州駅弁が食べたくなりますよ。早くのんびり旅行に行ける日が来ることを願いながら、漫画で妄想グルメ旅にお出かけください。

【あらすじ】
主人公・白鳥菜々はフリーの駅弁ライターで鉄道カメラマンを目指す女の子。3巻は長崎から大分まで九州の個性豊かな列車に乗りまくり、駅弁を食べまくる鉄道グルメ旅。
長崎を出発した菜々は諫早から島原鉄道の「しまてつカフェトレイン」で島原へ。島原港から熊本港までフェリーで渡る。熊本から乗車したJR九州のD&S列車「A列車で行こう!」の車内で熊本駅で買った「天草大王地鶏めし」を堪能する。終点の三角で天草宝島ライン「シークルーズ」に乗船し、天草クルーズを楽しんだ。その後バスで宇土に向かい、鹿児島本線の普通列車で八代へ、そこから肥薩おれんじ鉄道で川内を目指す。観光列車「おれんじ食堂2便」からの絶景を満喫しつつ、八代の「より藤」で購入した名物駅弁「鮎屋三代(塩焼き)」を平らげた。終点の川内で乗り換え、鹿児島中央までは念願の九州新幹線800系に乗車する。
鹿児島中央から指宿まではD&S列車「指宿のたまて箱」、普通列車に乗り換えて日本最南端の終着駅枕崎にたどり着いた。枕崎からはバスで鹿児島中央まで戻った。「桜島灰干し弁当」を購入し、日豊本線の普通列車内で完食。隼人では嘉例川の駅弁「花の待つ駅かれい川」を購入する。隼人から肥薩線、吉松から吉都線と乗り継いで都城へ。
西都城で「みやこのじょう盆地物語」を買い込んだ後、バスで志布志に向かう。志布志からは日南線で宮崎を目指す。途中の南郷からD&S列車「海幸山幸」に乗り換え、車窓を楽しみながら海岸沿いを北上した。宮崎では「日向鶏弁当」と「宮崎の彩り」のふたつの駅弁を買い、南宮崎の大淀川橋梁と高鍋の小丸川橋梁で一緒に鉄道写真を撮影した地元の写真家と食べた。その後、宮崎空港からJR九州が誇る豪華D&S列車「36ぷらす3」に乗車し、極上の列車旅を堪能して終点の別府に到着し、締めの駅弁「豊後水道味めぐり」を堪能する。