日本のみなさんと久しぶりに韓国でお目にかかれる日が近づいたようだ。

 東京麻布の領事館でビザ申請のために長い行列ができたと聞いたが、煩雑な手続きに煩わされることなく、のびのびと韓国を旅してもらいたいので焦らず、いい渡航のタイミングを見極めてもらいたい。
 

 今回と次回は映画に登場したソウル旧市街をチェックしながら、撮影当時と現在の変化を見てみよう。

■三清洞の高台

 北村と呼ばれるエリアの西側にある三清洞の高台では、古くはイ・ジョンジェ主演の『純愛譜』(2000年)、新しくはキム・ミニ主演の『逃げた女』(2020年)が撮影されている。

 故宮や青瓦台(旧・大統領府)に近い高級住宅街なので高層ビルはなく、3階建てくらいのマンションや伝統家屋の住宅が集まっている。『パラサイト 半地下の家族』の豪邸はここから北東方向に2キロほど行ったところにある城北洞にあるという設定だった。

『逃げた女』(ホン・サンス監督)で、キム・ミニが歩いた三清洞の高台から西方向を望む
『純愛譜』(イ・ジェヨン監督)で、イ・ジョンジェが歩いた三清洞の高台を南方向に進む筆者
三清洞の高台から西方向の伝統家屋街を見下ろす

 前記の2作品でイ・ジョンジェやキム・ミニが歩いた高台(鍾路区北村路11タギル41)は、今も閑静な住宅街だが、ここ数年北村エリア全体が人気の散歩コースになったこともあり、スタイリッシュなカフェやギャラリーを見かけるようになった。

北村では多くの映画が撮影されている。ここは『次の朝は他人』(2011年、ホン・サンス監督)のラストシーンで、ユ・ジュンサンとコ・ヒョンジョンが言葉を交わした場所
『ソニはご機嫌ななめ』(2013年、ホン・サンス監督)でチョン・ユミとチョン・ジェヨンが深酒するシーンが撮影されたバー「文化空間アリラン」は、鍾路区三清路4ギル4に移転した