文・写真/サラーム海上

 

■リスボンのシーフードレストラン『アズール』再訪!

 2021年11月2日火曜、ポルトガル出張はこの日が最後。夕方4時半の便でイスタンブルに向かい、その後、東京羽田行きに乗り換える。

 5日間取材したワールドミュージックのエキスポ「WOMEX」は10月31日日曜の午後に終了し、僕は夕方の特急に乗り、夜9時過ぎにリスボンに帰着し、空港近くのホテルにチェックインした。

 11月1日はリスボン中心地を周り、最後に食べ忘れたもの、もう一度食べたいもの、日本の友人や仕事仲間のためのお土産などを買って過ごした。再訪したのはリスボンに着いた初日、一番最初に訪れたシーフードレストラン『Azul(アズール)』だ。しかし、この日は大好物のカメノテが未入荷だった。若いイケメンの店員曰く、「海がシケていると入荷しないんだよ。明日には入ると思うから、また来てよ」とのこと。残念だけど海産物は海次第なので仕方ない。なあに、また来れば良いんだよ。幸い、2022年のWOMEXはリスボンでの開催が決定しているので、一年後にまたまたアズールを訪れられる。

タイムアウト・マーケット近くには世界的流行のアンブレラ・ストリートがあった
タイムアウト・マーケットにあるシーフードレストラン『アズール』を再訪

「カメノテの代わりに何かオススメは?」とイケメン店員に尋ねると、アサリのワイン蒸し、そして蛸のラガレイロ(オーブン焼き)を勧められた。なるほど、この店ではナマモノばかりに目が行きがちだが、温かい料理も悪くないだろう。

 届いたアサリのワイン蒸しはバターとニンニク、さらに香菜がたっぷりで、立ち上る香りからして美味そうだ。一口食べるとアサリの身がプックリしていて美味い。そしてアサリの出汁が出たスープにはガーリックトーストをズブズブと浸していただく。これは日本でも美味いアサリさえ手に入れば簡単に作れるはず。ただし、バターも白ワインも香菜もケチっちゃ駄目だ!

 続いての蛸のラガレイロもダイナマイト級の美味さ。まず蛸の足は表面が焦げているものの、吸盤の赤褐色が褪せずに美しく、同時に身はモッチリと柔らかい! 蛸の柔らかさと見た目の美しさの両立は難しいはずなのに。火を入れるほどに身の柔らかさは増すが、その分、吸盤や皮は色あせ、剥がれ落ちてしまうのだ。しかも、付け合わせのほうれん草も味が濃いし、オーブン焼きのジャガイモとの組み合わせ最高だ! 最後の香菜も良い仕事してる! ボン! ムイトボン!(美味い!美味すぎる!) 

 実はリスボン滞在中にもう一軒別のシーフードレストランを訪れ、カメノテや茹で海老などを食べていた。単に塩茹でしているだけなのだから、大きな違いなどないはずなのに、アズールのほうが一回りも二回りも美味かった。アズールは観光名所のタイムアウト・マーケットにあり、外国人観光客が多く、値段も少し高めなのだが、その分、美味いシーフードの供給先をしっかり掴んでいるのだろう。2022年10月にリスボン再訪の際にはまたこの店を訪れよう。

地元産の生牡蠣。小ぶりだが旨味たっぷり。

初日にも頼んだアルガルヴェの海老を再び注文。身も味噌も甘くて美味すぎる! 日本に戻ったらすぐに駿河湾の山竹商店で海老をポチりたくなった

ウェイターオススメのアサリのワイン蒸し。バターとニンニクと香菜たっぷり。やっぱりお店の人の言うことは聞くものだねえ

ウェイターオススメの蛸のラガレイロ。どうやったら蛸の身の美しさを残したまま、こんなに柔らかく出来るのだろうか。最重要マターだ!