次は「木」のカテゴリーからは四品、海老のサラダと上海小龍包、ロブスター蒸し餃子、そしてランプステーキである。海老のサラダは軽く湯通しした大きめの海老を切り開き、青唐辛子、フライド・エシャロット、半熟卵、ココナッツフレーク、香菜、ライムとともに大きな葉っぱの上に花のように飾り付けてある。上からはココナッツミルクとカラメルソース。これはベトナム料理だろうか。

 上海小籠包は中華と中東料理の驚きのミックスだった。小籠包の中身は仔牛の頬肉をミックススパイスとともに長時間かけて柔らかくなるまで煮込み、いったん冷ましてゼラチン状にしてから、ザクロ濃縮液とともに皮に包み、蒸し揚げていた。一口食べると、皮の中から、スパイシーな仔牛のエキスとザクロ濃縮液が口の中にビュっと飛び出してくる! 作り方こそ中華料理だが、味はペルシャ料理じゃないか! ユヴァルやるなあ!

 ロブスター蒸し餃子は温かい餃子と冷たいトマトのガスパッチョスープが別々に運ばれてきて、目の前で餃子の上にスープを回しかけてくれる。餃子の周りにはタピオカと砕いたピーナッツも浮かんでいて、ガスパチョからはベルガモットの香りも漂う。これも大きなスプーンでスープごとすくっていただく。口の中でロブスターの甘味がトマトの酸味とぶつかって美味いなあ!

 「イスラエル人はパンチの効いた味が好きだから、このように2つの別々の味や温度をバランス良くぶつけるのがガツンと効くんだよ」

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ロブスター蒸し餃子。冷たいトマトのガスパッチョをかけていただく

 ランプステーキは表面だけ焼いた肉をあえて薄くそぎ切りにし、ナンプラー、青唐辛子、レモングラス、ライム、生姜の甘酸っぱい東南アジア系ソースをかけてある。トッピングはしょうが、煎り米、香菜など。日本的な牛のたたきとも言えるし、味はベトナムの牛のしゃぶしゃぶ「ボーニュンヤム」を思い出す。

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ランプステーキ。表面だけ焼いた肉を薄くそぎ、甘酸っぱいベトナム系ソース