ステファンの冒険作かつ自信作「インスタントエキスパウダー日本茶」が発売されて8か月。レトロなガラスの小瓶に入ったさらさらパウダーのフレーバー日本茶は、使い勝手と味のよさで好評を博している。おちゃらかの店頭やオンラインショップだけでなく、セレクトショップなどでも手に入るようになった。JA佐賀をはじめ茶産地とのコラボレーション(vol.69参照)も進んでいる。レストランやカフェなどの飲食店では、個性的なカクテルの材料として大活躍している。

 

散歩途中の居酒屋の店主に話しかけられ……

人形町に店を構えてもうすぐ2年。仕事を終えて顔なじみの居酒屋で一杯やるのが毎日の楽しみになっている。おちゃらかから目と鼻の先にある「人形町はやと屋」に向かう。夏至間近の6月半ばの金曜午後6時。辺りはまだ明るく半袖の肌に吹くそよ風が心地いい。ネクタイをゆるめて、あちこちの居酒屋に吸い込まれていくビジネスマンたち。新型コロナウイルスの流行で一時は静まり返っていた町に賑わいが戻っている。

はやと屋の店長、樽見さんとの出会いは、おちゃらかをオープンする直前の2年前にさかのぼる。奥様との散歩中、店の内装工事に励む私に声をかけてくれたのが始まりだった。
「あの場所はいろいろな店が入れ替わり立ち替わりしていて、今度はどんな店になるんだろうと思っていたんです。外国人が内装工事をしているのも気になってしかたなかった」
と樽見さんは振り返る。話しをするうち、ご夫婦ともに日本茶を愛飲していることがわかり、すぐに打ち解けた。

当時を思い出しながら店の扉を開けると、すでに満席寸前だった。樽見さんは利き酒師だから、厳選した食材が最高の肴になるよう知恵を絞ったメニューはどれも一級品。鹿児島産のさつま知覧どりや鳥取産の大山どりなど、そのとき手に入る一番おいしい鶏を使った焼き肉や刺身、たたきなどはどれも絶妙の塩梅だ。私は、樽見さんの酒と食材に対する知識とこだわりに心をつかまれている。

 

鶏焼き肉盛り合わせ。手羽とろ、やげん軟骨、ぼんじり、むね、ももなど。日によって提供する部位や産地は変わる。九州甘醤油、岩塩、一味唐辛子などをつけていただく。
はやと屋のポテサラ。すり鉢にゆでたてのジャガイモ、ゆで卵、トマト、ベーコンチップが入っており、すりこぎで潰しながらマヨネーズなどと和えていただく。訪れたら必ず注文する逸品。

 

最高のお気に入りは、自分でミックスするポテトサラダだ。ゆでたてのジャガイモとゆで卵がまるまる1個ずつにマヨネーズとベーコンチップ。その日の気分で加減して、ごろごろサラダもねっとりサラダも自由自在。食材のマッチングと自由なアレンジ。私の日本茶に対する考え方と共通のコンセプト。私は、固定観念にとらわれず日本茶にフレーバーを乗せ、日本茶をミルクティーやカクテル、スイーツにも利用しようと提案してきた。

 

「おちゃらか&はやと屋」コラボチューハイを召し上がれ

はやと屋に通ううち、どうしても気になることが出てきた。焼酎や日本酒、各種チューハイがそろうメニューの中の玉露入り緑茶ハイ。樽見さんに切り出した。

「緑茶ハイを出すんだったら、うちのお茶を使ってみてよ。インスタントエキスパウダー日本茶だったら、水にもお湯にもソーダにもよく溶ける。濃さの調整も簡単だよ」

樽見さんと実験を繰り返し、「おちゃらか&はやと屋」コラボチューハイができ上がった。

「水出し茶や温かいお茶をいつも同じクオリティで大量に作るのは難しいと、二の足を踏んでいました。ですが、エキスパウダーだったら安定したクオリティが保てると確信しました」と樽見さん。

私たちの考えが一致して始まったコラボ企画。エキスパウダー7種類を使った日本茶ハイが、はやと屋で呑めるようになった。

緑茶ベースのチューハイは「夏みかん緑茶」「パイナップル緑茶」「ピーチ緑茶」の3種類。ほうじ茶ベースは「極上ほうじ茶」「黒糖ほうじ茶」「キャラメルほうじ茶」「プリンほうじ茶」の4種類。

 

「おちゃらか&はやと屋」コラボチューハイのメニュー表。ソーダ割りも可能。

樽見さんにお客さんの評判を聞いてみた。今のところ、人気上位は極上ほうじ茶、夏みかん緑茶、黒糖ほうじ茶の順だという。キャラメルほうじ茶やプリンほうじ茶などは、お勧めすれば注文があり、実際に飲んでみたお客さんからは喜ばれているそうだ。

「それぞれの香りによってお客さんのリアクションが違う。それを見るのが楽しい」と樽見さん。

TABILISTAの取材班と店を訪れたこの日、周りの席を観察すると、1杯目に日本茶ハイを選ぶ様子は見られなかった。居酒屋に入ったら、まずはメニューも見ずにビールなどの定番を注文するのが日本スタイルかもしれない。でも、料理を口に運び始めたら、ぜひ日本茶ハイをお供にしてほしい。その理由は次回また。

 

「インスタントエキスパウダー日本茶」を濃いめにブレンド。左が緑茶、右がほうじ茶。飲みごたえのあるジョッキサイズだが、ぐいぐい飲み進めてしまう。

はやと屋とのコラボ企画の様子はYouTubeでも配信しているので、気になった人はこちらも見てほしい。

「おちゃらかチャンネル」
https://www.youtube.com/channel/UCG4PQoefB5qCe_1lQTKM6Tg

「はやと屋人形町店」公式サイト
http://www.ningyocho-hayatoya.com/