文・光瀬憲子

 

 台北を東西で分けたとき、中山路という幹線道路よりも西側のエリアを西台北と呼ぶ。雙連市場はそんな西台北の代表的な人気朝市だ。MRT雙連駅周辺はオフィス街なのだが、同時に美味しいものが集まるグルメスポットでもある。

 MRT淡水線雙連駅から民権西路駅までの600メートルほどのあいだに所狭しと屋台が立ち並ぶ。サトウキビのジュース、肉まん、果物、更には下着や化粧品まで品揃え豊かだ。ここは台北市の公有市場ではなく、文昌宮という日本統治時代に建てられた廟を中心に人々が集まった結果、徐々に雑貨店や飲食店ができた市場。だから市場の建物はなく、みんなが路面に店を出している。少し早起きして散歩をするにはもってこいのスポットだ。

 散歩がてらに朝ごはんを食べるなら、雙連市場周辺の選択肢は多い。なかでも地元の人たちに人気の4店を紹介しよう。

 

 

サトウキビを削るおじいさんの目の前には洋服店が。これが台湾朝市の常識なのだ
雙連朝市にはネギを刻んだクレープ風、豆乳、肉まんなど買い食いできる屋台もある