日本で最初にラーメンを食べたのは水戸黄門でお馴染みの徳川光圀(みつくに)だとされている(諸説あり)。その水戸光圀の誕生日、7月11日は「ラーメンの日」だ。日本ラーメン協会がラーメン産業の振興・文化の発展を目的に制定し、「7」をレンゲ、「11」を箸に見立てているそうだ。

 日本全国津々浦々、数々のラーメンが販売されている。日本独自の進化を遂げ、ひとつの食文化を形成している。旅先でご当地ラーメンを食べるのが楽しみ! そんな人もいることだろう。ご当地ラーメンといえば、その地方で愛されてきた伝統の味付けや特産の具材を楽しむのが醍醐味だが、最近では一風変わった味付けや具材のものも見かけるようになった。

 

 しかし、個性的なラーメンにはちょっと注意が必要かもしれない。中には、香辛料や脂肪分がたっぷり入っていて、胃腸にやさしくないものもある。食べ終わった後に腹痛に見舞われたら、旅行どころではなくなってしまうだろう。

 

 それは女性の心と体の問題をクローズアップしているWEBメディア『健タメ!』のこんな記事からもうかがえる。

『会社員の菜津美さん(34歳)はこれまで経験したことのないような腹痛に苦しめられた。原因は激辛ラーメンだ。
 同僚とランチに出かけた菜津美さんは、軽い気持ちで激辛マニアが集うようなラーメン屋に入った。汗を拭き出しながら激辛ラーメンを食べ進め、完食できたのはいいものの......。
 会社に戻ってしばらくすると、とんでもない腹痛に襲われた。胃どころか腸やお尻の方まで熱くなり、熱いのか痛いのかしびれているのか分からない状態に!
 幸い回復したものの、次に同じような症状が出たらと思うと不安で仕方がない。辛いものでお腹を壊したときは、どのように対処するのが正解なのだろう?』

『健タメ!』より)

 すっかり辛い食べ物がトラウマになってしまったようだ。対処法が分かれば「菜津美さん」も安心できるだろう。

 そこで当サイトは『健タメ!』の編集部にお願いし、菜津美さんの症状を分析すべく薬剤師である中田早苗先生にお話を聞いた。

「辛いものを食べたときに腹痛が生じるのは、香辛料に含まれる薬効成分によって胃腸の粘膜が刺激され、胃酸が過剰に分泌されるためだと考えられます。
 まずは安静にして痛みが落ち着くのを待ちましょう。しばらくは香辛料や刺激物を控え、胃腸をしっかり休ませることが大切です。辛いもの以外にも胃腸を刺激するコーヒー、冷たい飲み物、炭酸飲料、消化吸収の悪い食品などは控えた方がいいでしょう。おかゆや煮込みうどん、半熟卵などは胃腸への負担が少ないのでおすすめです」

 

 なるほど、胃腸を休めることが大切というわけか。辛いものを食べたときは冷たい飲み物を一気飲みしてスッキリしたくなるけれど、胃腸を刺激してしまうのでやめた方がよさそうだ。ところで、少しでも早く腹痛を和らげたいときはどうすればいいのだろうか?

「根本的な改善を目的とするのであれば漢方薬の服用もオススメです。六君子湯(リックンシトウ)には、冷えが強く胃腸の弱い方の体を温め、余分な水分を取り除いて腹痛を改善する効果があります。辛いものを食べると体が熱を持ち、ほてるような症状やイライラ感を感じる方には黄芩湯(オウゴントウ)なども良いと思いますよ」(中田早苗先生)

 菜津美さんが辛い食べ物のトラウマを克服できる日は来るのだろうか。胃腸のトラブルでお困りの方は、一度漢方医に相談してみてはいかがだろう。


取材&記事:TABILISTA編集部/
「健タメ!」 
https://www.kamposupport.com/kentame/archives/8574