今回は「杭全神社」である。さて、クイズです。「杭全」はなんと読むでしょう。

  1.  くいぜん
  2.  こうぜん
  3.  くまた

 ハイッ、そこのあなた正解! 答えは3.の「くまた」。

 杭全神社はJR関西本線平野駅から徒歩5分ほどの場所にある。実は私、前回の全興寺(地獄めぐり)に向かう途中で大きな鳥居を見つけ、この神社の存在を初めて知った。道路にででん、とそびえ立つこの風格。ぬう素通りできん! 

 

杭全神社の鳥居。前の道路は国道25号線。狛犬がガッツリ安全運転を見守る。

 

いざ鳥居をくぐり、てくてく歩きながら本殿へ。思った以上に広い……。暑いから人がまばらで、広い境内がより広く感じる。日傘を忘れたことを大後悔しつつ、まずは拝殿に行って手を合わせる。

神社は願い事をするのではなく、自分と向き合い誓いを立てる場所。ということで
「暑いですが頑張ります……」
と小さいにもほどがある誓いを神様に報告する。

 

拝殿。杭全神社の夏のだんじり祭りは大阪最大規模を誇る。コロナ禍で中止を余儀なくされていたが、今年の7月11日から14日、3年ぶりに行われた。

杭全神社の歴史は深い。創建されたのは864年。征夷大将軍・坂上田村麻呂の孫・当道が素戔嗚尊(すさのおのみこと)を勧請し、平野郷の氏神として祀ったと伝えられている。

さらに1190年には熊野三所権現を勧請し、現在の第三殿に祀り、1321年には醍醐天皇の勅命で伊弉册尊(いざなみのみこと)速玉男尊(はやたまのをのみこと)事解男尊(ことさかのをのみこと)を第二殿に祀り……。

これが本当に美しいのだ。鮮やかな朱を中心とした色のコントラスト! ユーモラスな獅子の顔! あまりにもハイセンスな三社殿を見て、一瞬だが暑さが吹っ飛んだ。
 

第一本殿、奥が第二本殿。画像には映っていないが、奥に第三殿があり、三社殿とも国の重要文化財に指定されている。

境内には樹齢1000年とも伝わる大クスノキが境内を見守り、こちらも大迫力だ。 

大クスノキ。大阪府の天然記念物。

帰ってきて調べて知ったが、樹齢700年の霊木「垂乳根(たらちね)のイチョウ」や、全国唯一の連歌所もあるそうだ。なんだかすごいぞ杭全神社!

その場でいろいろ調べればよかったのだが、とにかくこの日は腹が立つほど快晴。スマホをシュッシュしている余裕などなく、暑さでフラッフラになりながら社務所に向かう。

いざ、「招福御守入開運おみくじ」(300円)を購入。このタイプのおみくじには良い思い出がある。どこの神社だったか忘れたが、小槌が入ったおみくじが出た。財布に入れておいたところ、ちょうどそのタイミングで仕事が増えていったのである。

偶然だろうが、あの経験で私の中で小槌に対する好感度と信頼度は爆上がりした。今回も、凝ったデザインの大黒天や稲荷大神には惹かれるが、できれば小槌をゲットしたい。カモン小槌!