子どもたちは夏休み。お母さんは大忙し。そんな季節である。そして、夏休みの家族旅行やお盆の帰省など、暑い最中の移動も多くなり、体調を崩しやすい。特に今年は高温多湿の傾向が顕著なので、胃腸の弱い人には辛い夏となりそうである。

 旅行中は下痢止めを手放せないという人もいるのではないだろうか。お腹の調子が崩れやすいと、外出の際に常にトイレの心配をしていなければならない。では、家にいるときは安心かというと、そうでもないようだ。お互いに気を使い合う同居家族がいると、一人で何時間も家のトイレを独占するわけにはいかないのだ。

 それは女性の心と体の問題をクローズアップしているWEBメディア『健タメ!』のこんな記事からもうかがえる。

『主婦の亜由美さん(33歳)は生理になるとひどい下痢になり、トイレの回数が極端に増えてしまう。ナプキンを取り替える回数と下痢でトイレに駆け込む回数を合わせると、30分〜1時間に1回は家のトイレを独占している状態だ。
 同居の義母に「ちょっと、あなたトイレの回数多すぎだし、具合悪いんじゃないの?」と嫌味っぽくいわれてしまった。また別の日には、亜由美さんがゆっくりトイレに引きこもってから出てくると、順番を待っていた義父が困った様子でトイレの近くをウロウロしていることもあった。
 このまま生理中の下痢症状が続けば、同居家族との関係もぎくしゃくしてしまいそうだ。どうすればいい?』

『健タメ!』より)

 下痢症状の辛さもさることながら、同居家族もいる中で1日に何度もトイレを独占してしまうのは気まずいだろう。「亜由美さん」の下痢を和らげるにはどうしたらいいのだろうか?

 そこで当サイトは『健タメ!』の編集部にお願いし、亜由美さんの症状を分析すべく薬剤師である中田早苗先生にお話を聞いた。

 

「月経の前後はホルモンバランスが大きく変化します。月経が始まると筋肉の収縮を促すプロスタグランジンという生理活性脂質が腸を収縮させ、月経痛や下痢が起こりやすくなります。
 下痢を起こさないようにするには、刺激の強い食品を避ける必要があります。冷たい飲み物やカフェインたっぷりの飲み物は消化管を刺激します。また人工甘味料には水分を腸内に貯める働きがあり、下痢につながることがあります。胃腸に優しい、温かい食品を摂取するようにしましょう。
 外出先で下痢をしてしまわないか心配なときは、水がなくても服用できる市販の下痢止めをお守り代わりに持ち歩くとよいでしょう」

 

 下痢をしないように食事に気を配るなどの基本的な対策をしつつ、それでも下痢をしてしまうときのために、何かよい方法はないのだろうか?

 

「根本的な改善を目的とするのであれば漢方薬の服用もオススメです。足の冷えや胃腸の冷えが辛い方には、体を温める効果のある人参湯(ニンジントウ)がよいでしょう。胃腸の気を補って、働きをよくしてくれる胃苓湯(イレイトウ)なども良いと思いますよ」(中田早苗先生)

 亜由美さんがトイレに籠らずに済むようになる日は来るのだろうか。生理中にお腹の調子が悪くなるという方は、一度漢方医に相談してみてはいかがだろう。


取材&記事:TABILISTA編集部/
「健タメ!」 
https://www.kamposupport.com/kentame/archives/7086