ここのところ日本列島では各地で猛暑や大雨といった不安定な天候が続いている。偏西風の蛇行が原因とも考えられているが、体調を崩しやすい状況下なだけに十分に注意したい。行動制限のない夏だというのにどうにも旅の予定が立てづらい状況だ。

 更に、第7波が襲来してしまった新型コロナウイルスは急速に感染拡大が進む。27日の感染確認の発表では、これまでに全国で20万9694人となった。政府は先週の時点で「今のところ行動制限が必要ない」としているが、政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長は20日のNHKインタビューでこう答えている。

「われわれは今までいろんなことを学んできたので、学んだ知見を活用して、それぞれの人が工夫していただくことがいちばん求められているのではないかと思います」

 すでに旅行や帰省を計画している人も多い。旅先や帰省先では過去2年間に学んできた基本的な対策をしっかりやっていくことが社会全体で求められている。そのうえで、2022年の夏を楽しんでもらいたい。

 

 

 旅には嫌なことを忘れさせてくれる効用もある。夫の急な転勤や家族の病気など、自分ではどうにもできない出来事が重なると精神的にまいってしまう。どこかで上手く息抜きすることも大切だ。

 それは女性の心と体の問題をクローズアップしているWEBメディア『健タメ!』のこんな記事からもうかがえる。

『亜由美さん(49歳)は強い不安感に襲われて夜も眠れない日が続いている。突然涙が出てしまうこともあるくらい精神的に不安定になっていた。
 これには家庭環境の変化が関係している。大学生の息子が一人暮らしを始め、夫は転勤が決まった。ここまではよかったのだが、お義母さんが脳溢血で要介護状態になってしまい、亜由美さんが介護をすることになったのだ。心の整理がつかず、何時間も考え続けてしまうという。
 さらに体調が優れず、肩こりや動悸、のぼせ、疲れやすい、といった症状がある。更年期症状がメンタルの不調に影響しているのかもしれない。体調を整えて、心の安定を取り戻すために何をしたらいい?』

『健タメ!』より)

 連続して色々なことが起きたら、現実を受け止めきれなくなるのは当然かもしれない。「亜由美さん」が少しでも心穏やかに過ごせるように、何かできることはないだろうか?

 そこで当サイトは『健タメ!』の編集部にお願いし、亜由美さんの症状を分析すべく薬剤師である中田早苗先生にお話を聞いた。

「更年期は卵巣機能の低下によって自律神経が乱れやすく、不安・パニック・うつなどになりやすい状態といえます。さらに、子どもの自立や両親の介護などの大きなライフイベントが重なると、メンタルの不調が起こりやすくなります。
 自分で取り組めることには、生活習慣や食事の見直しがあります。睡眠の質を高めるためにも夜更かしの習慣をやめ、早寝早起きを心がけましょう。就寝前にストレッチなどで体をゆるめてあげると眠りやすくなります。
 食事面では大豆の煮豆や納豆、豆腐、おからなどの大豆食品を積極的にとるとよいでしょう。大豆に多く含まれているイソフラボンは、体内でエストロゲンと似た働きをするので、更年期の症状を和らげる効果が期待できます」

 なるほど、食事や睡眠といった生活の基本的な部分が乱れていては心の安定も得られないというわけか。少しでも早く気持ちを楽にするために、他に役立つものはないのだろうか?

「根本的な改善を目的とするのであれば漢方薬の服用もオススメです。加味逍遙散(カミショウヨウサン)は、ストレスを強く感じていて疲れやすく、精神不安などの精神神経症状がある方の気(生命エネルギー)や血を補ってくれます。便通を良くしてホルモンのバランスを整える桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)なども良いと思いますよ」(中田早苗先生)

 亜由美さんが心の安定を取り戻し、ぐっすり眠れるようになる日は来るのだろうか。更年期のメンタルの不調でお悩みの方は、一度漢方医に相談してみてはいかがだろう。


取材&記事:TABILISTA編集部/
「健タメ!」 
https://www.kamposupport.com/kentame/archives/7556