家族のように迎えられればマクワウリも甘露の極み

 康津郡では農泊(ノンバク)と呼ばれるファームステイを経験した。到着が夜10時近かったにもかかわらず、「アン・ウネ ジャンイヤギ」のホストファミリーは、私たちを久しぶりに会う親戚のようにあたたかく迎えてくれた。

 ショートカットが似合う快活な奥様は、コメディアン顔負けのトークで笑わせてくれ、高校生の娘さんは伝統楽器、伽耶琴(カヤグム)の演奏で歓待してくれた。

 私はすでに食事を済ませていたが、奥様は何かしてあげずにはおれないといった様子で、庭先の畑からもいできたチャメ(マクワウリ)を切って出してくれた。ふだんは水っぽくて甘味を取り除いたメロンのように感じるチャメだが、この夜ばかりは桃やマンゴーにも負けない、甘露な味がした。

ファームステイのホストファミリーで、味噌や醤油の工房でもある『アン・ウネ ジャンイヤギ(醤物語)』の奥様が切ってくれた瑞々しいチャメ

 

*取材協力:全羅南道観光課、全羅南道文化観光財団

 

(文と写真/キーワード)

 

(全羅南道レポート、次回「全羅南道の美食〈後編〉 海苔の醤油漬け」続く)