文・写真/室橋裕和

 

 セモリナ粉とバナナを使ったミャンマースイーツ「シュエジー」を食べながら、僕は考えていた。ここ「リトル・ヤンゴン」もずいぶんと変わったもんである。ミャンマー人が集住する新宿区・高田馬場のことだ。その駅前、ミャンマーのレストランや食材店がいくつも入っている雑居ビル「タックイレブン」の4階、『タウンジ―カフェ&バー』に僕はいるのだが、こんなちょっとおしゃれな店でスイーツとミャンマー風のミルクティーを楽しめるようになったのだ。町の定食屋みたいなミャンマー食堂が多い「リトル・ヤンゴン」で、この小ぎれいな店はなかなか画期的な存在のように思った。

 それにこの店も含めてなのだが、最近ではカラオケ部屋を併設しているミャンマー料理店も増えている。もちろんミャンマー語のカラオケだ。「タックイレブン」の1階、有名なミャンマー料理店『ノング・インレイ』も脇にカラオケ屋ができた。アジアの民はみなカラオケが大好きなんである。

 そして高田馬場の最大の変化と言えば、もはや「リトル・ヤンゴン」と呼べないくらい、さまざまな国の店が増えていることだ。とくに中華の進出が著しい。駅から早稲田通りを東へ、早稲田方面に進んでいくと、漢字なのにぜんぜん読めない「ガチ中華」の店がいくつも並んでいて、四川や雲南や内モンゴルの店まであることが次第に知られるようになってきた。しかし僕が注目したのは駅の西側だ。こちらには中華のほかベトナムの店もびっしりと密集していて、いつの間にやらすごいことになっていたのだ。

 そこで今回は「高田馬場駅・西エリア」を詳しく解説したい。街歩きの参考にしてもらえたら嬉しいっす。

『タウンジ―カフェ&バー』のスイーツいろいろ。正面がバナナをもち米で包んだもの。左はシュエジーなど