東京都心の猛暑日が16日を超え、歴代最多記録を更新した2022年。台北に住んでいた頃は、ほぼ熱帯の島国だから暑くてあたりまえと我慢していたが、今や日本も負けていない。日々台湾の夏を思い出すような暑さである。

筆者は日差しに弱いので、台湾の夏は日傘が欠かせない。写真は台南

■台湾の憂鬱な夏

 北部でも亜熱帯、南部は熱帯の台湾の夏は過酷だ。台湾では7月に暑さのピークを迎える。ただ、5月頃からぐんぐん気温が上がるので、7月に30度を超えても、体がすでに慣れているようなところがある。

 それでも、アスファルトで固められた首都台北を昼間歩くのは危険だった。ビル街の熱風と照り返し、そして行き交う車やバイクの排気ガスなどで息苦しい。足の甲を覆う靴など履いていられない。日差しが肌に当たるだけでヒリヒリと痛い。

 台北で暮らしていた頃、7月と8月はあまり外に出ないで過ごした。そして、いったん外に出たら、帰宅後はかならずシャワーを浴びる。湿度も日本を上回るので、不快度は頂点に達する。一方で、乗り物や室内では冷房が強いので、羽織るものが必要だった。

 台湾では、真夏の日中は外出しないのが得策。フルーツがおいしくなる季節でもあるので、本場のマンゴーかき氷を求めて7〜8月の夏休みに台湾旅行を計画する日本人もいるが、あまりおすすめしない。

 どうしても夏に行くという場合は、現地での行動時間を早朝と夕方以降に絞り、昼間はホテルで休むと暑さにやられることもない。幸い、台湾の朝ごはん屋さんは6時、7時からやっている。朝市も早い時間が賑わっていて楽しい。

 また、夜市や地元の食堂は夕方4時以降から徐々に開店し、日付が変わる頃まで人出があるので、夜も退屈しない。

台湾では多くの店が軒先に日陰を作っている。写真は台北