これからこの本を読む方に向かって、こういうのもなんなのだが…。
沖縄離島路線バスをすべて乗り尽くすという旅はやめた方がいい。

 これは、9月15日に発売される紀行作家の下川裕治さんの新刊『沖縄の離島路線バスの旅』の「はじめに」から冒頭部分の引用である。本書はこのタビリスタでの連載「アジアは今日も薄曇り」及び朝日新聞デジタル『&トラベル』連載「クリックディープ旅、沖縄の離島路線バスの旅」の記事をもとに、大幅に加筆修正、写真を追加して構成されたものだ。


『沖縄の離島路線バスの旅』
(下川裕治 写真/中田浩資)

 本書に登場する沖縄の離島は、久米島宮古島石垣島竹富島西表島与那国島、座間味島、伊江島伊平屋島粟国島、渡嘉敷島。2020年から2022年まで3年をかけて下川さんがコツコツと乗り尽くした路線バスが走る島々だ(多良間島は本書に登場しないが2012年に乗車済み)。これらの離島に行ったことがある人なら、お察しいただけると思う。たどり着くだけでも一苦労なうえに、数少ない路線バスでとなると…想像に難くない。引用した冒頭文が意味するところも理解できるだろう。

 下川裕治さんといえば、過去に東南アジア鉄道を乗りつぶすというハードな企画にもチャレンジしていて、すでに『東南アジア鉄道全制覇の旅 タイミャンマー迷走編』『東南アジア鉄道全制覇の旅 インドネシアマレーシアベトナムカンボジア編』(ともに双葉文庫)が刊行済みだ。沖縄をテーマにした著作も多い。『好きになっちゃった沖縄』などのシリーズのほかに、『南の島の甲子園 八重山商工の夏』では2006年度ミズノスポーツラーター賞最優秀賞を受賞している。現在も本サイトの「アジアは今日も薄曇り」で、「再び、沖縄を歩いてみる」というシリーズを連載していただいている。

 新刊の発売を記念して、今回は連載時にアップされたYouTubeのショート動画を集めてみた。それぞれの時間は短いが、画面上で旅の空気感を味わえるはずだ。本とともに楽しんでもらいたい。

 

夕暮れどきの那覇をゆいレールから。都会だなぁと呟きながら

 

フェリーが久米島に近づいていく。島旅の気分、味わってください

 

栗間大橋を路線バスで渡る。渡りはじめから渡り終わるまでを

 

平良港。この脇に平良港結節地点のバス停。バスを待ちながら、この風景をずっと見てました