2022年6月13日月曜。この日はテレビの撮影は中休み。しかし、ザ・ハーブスメンのイスタンブル食い倒れ出張に休みなんてない! これまでドネルケバブの王者、様々な串焼きケバブと老舗メイハネのメゼ、オスマン宮廷料理を食べ歩いたので、この日はフェリーに乗ってアジア側にわたり、下町カドゥキョイにてストリートフード食べ歩きと行こう!

 

 

■アジア側のカドゥキョイでストリートフードの食べ歩き

 ガラタ塔近くの宿から急な坂道を下り、カラキョイの埠頭に出て、そこからヴァプルと呼ばれるフェリーに乗って20分、マルマラ海を横切ると、アジア大陸の西端の街カドゥキョイに到着。

 カドゥキョイでは魚屋から惣菜店、八百屋からチーズ屋までが並ぶ市場通りが、そのままメイハネやバーが並ぶ夜の繁華街とつながっていて、その周辺には知る人ぞ知るストリートフードの銘店がいくつも点在している。食べ歩きには最高の環境だ。

イスタンブルの旧市街、新市街、アジア側をつなぐ足、ヴァプルに乗って
ザ・ハーブスメン一行カドゥキョイに到着。『ストレンジャー・シングス・4』はトルコでも大ヒット中!
カドゥキョイの市場通りの八百屋店頭

 僕たちが最初に向かったのはカドゥキョイ広場に通じるヤサ大通り沿いにあるラムの小腸のスパイス炒め「ココレッチ」の店『Sargin Kokorec(サルグン・ココレッチ)』。ココレッチは小腸の炒め物、要はホルモン炒めなので、そこそこ臭いし、脂がギトギト。それをクミンやオレガノ、赤唐辛子粉をたっぷり使って臭みと脂を打ち消している。朝から食べるものではないのだが、シャンカール・ノグチさんはオーストラリア政府公認のラム大使「ラムバサダー」なので、ラム肉を使った料理は片っ端から食べるのが彼の使命でもあった。それにココレッチの店はビールを置いていて、朝から飲めるという利点もある。

サルグン・ココレッチの店頭にて。ココレッチを注文すると、オヤジサンが両手で金属のヘラを持ち、タカタカとリズムを刻みながら小腸を細かく刻む

 基本的にロカンタやその他の庶民派食堂はアルコールを置いていない。ココレッチは内臓料理で、トルコでは内臓料理は飲兵衛のための料理とされる。夜中過ぎまで飲んだ後は、胃袋のスープ「イシュケンベ・チョルバス」で締めるのがトルコの不良オヤジたちのスタイルだ。イシュケンベ・チョルバスやココレッチなど内臓料理は、酒でただれた胃腸を治癒する効果があるとされる。

 そんなわけでココレッチの店には自然と飲兵衛が集まるため、アルコールを置いているのだそうだ。またココレッチの店にはムール貝のご飯詰め「ミディエ・ドルマス」とムール貝の串揚げ「ミディエ・タヴァ」も必ず置いている。ムール貝とビールの相性も最高だ。

ココレッチ。赤唐辛子粉をたっぷりかけて、臭みを消しながらいただく
ココレッチ店にはミディエ・ドルマスも必ず置いている
ムール貝のフライ。右のソースは古くなったパンとニンニク、酢を使ったタラトル