日本には様々な横丁がある。表通りから少し逸れた道に入ると並ぶ小さな看板の数々。ノスタルジックな赤ちょうちんやスナックが並ぶ”昭和横丁”から、バブル崩壊以降は寂れた趣の”平成横丁”。今どきの若者に人気の渋谷や恵比寿にある”令和横丁”まで、横丁にはその街の歴史が詰まっている。その空気に惹きつけられるかのように、今日も日本のどこかの横丁で呑んだくれる女が1人……。これは、元底辺キャバ嬢カワノアユミが織りなす横丁探訪記である。。

 

 「京都に住んでみたい」……誰しも1度はこのような憧れを抱くのではないだろう。だが、実際に住むとなるとなかなか難しい。そこで今回、京都の民泊に1週間滞在して京都を暮らすように旅してみることにした。

 

■控えめにいって最高すぎた宿

宿の居間。昼間はここで1週間ひたすらダラダラした……

 今回、宿泊先に選んだのは祇園でも河原町でもなく阪急「西院駅」。西院駅とは前回、訪れた阪急大宮駅の隣にあり、市内の大学に通う学生が多いエリアである。木屋町や河原町の中心地からタクシーで1500円以内とアクセスも良い。

 宿はシルバーウィーク前に予約したため通常の2/3ほどの値段で予約が取れたのだが、控えめに言って最高だった。築60年の一軒家を改装した民泊で客室は3つだけ。共用スペースの居間には縁側があり、まるでおばあちゃんの家に来たように落ち着く……。

 冷蔵庫の缶ビールやチューハイ、カップラーメンは格安で販売している。そのため、宿滞在中は1度も買い物に出ることがなかった……まさに暮らすようなダラダラ旅!

 

■西院といえばディープな飲み屋

折鶴会館
折鶴会館

 西院の飲み屋を探索する。やってきたのは西院駅近くにある折鶴会館。以前、訪れた大宮の新宿会館(#02)、京都駅のリド飲食街(#03)、四条富小路にある四富会館(#12)と並ぶ京都のディープな飲み屋会館で、西院には折鶴会館と西院会館の2つがある。

 会館には飲食店が所狭しと入居している。この日は週末でどこの店も混んでいるので飲むだけでは気まずいのでは、とも感じる。恐る恐る店に入ると、美人ママが「全然、飲むだけでも大丈夫よ!」と言ってくれた。一見で来た私にも優しい……こりゃ、流行りますわ。

 この日は満席だった。四富会館やリド飲食街は土地柄、出張客が多い気がした。だが、折鶴会館の客はほとんどが地元の客だ。1つの店に長居するよりも、少し飲んだら次の店に移動する人が多いように感じた。そのため、他客同士で話し込むとよりも個々で飲んでいる様子。……この地元感は尼崎に近い感じがするなぁ(遠い目)。