閉経した後は当然のことながら月経が来ない。旅行などの予定も立てやすくなるかと思いきや、中にはそうならない人もいるようだ。不思議なことに、閉経後なのに生理痛に似た症状が出ることがある。

 それは女性の心と体の問題をクローズアップしているWEBメディア『健タメ!』のこんな記事からもうかがえる。

『美智代さん(54歳)は閉経を迎えるにあたり、しっかり準備をしてきた。更年期太りを解消するためにダイエットもがんばっている。
 しかし、閉経を迎えてからちょっと不思議な症状に悩まされている。閉経してから2年経つにもかかわらず、いまだに月経時と同じような腹部の痛みや張りを感じることがあるのだ。ダイエットの影響で体が冷えやすくなったことも関係しているのかもしれない。実際、お風呂で温まったときに症状が少し良くなったこともあった。
 閉経後も若々しくいるために体型の維持にも努めてきたのだけれど、これがかえって良くなかったのだろうか。不快なお腹の痛みを改善する方法を知りたいです』

『健タメ!』より)

 閉経した後にも生理痛のような症状がでるのはおかしい気がする。「美智代さん」にいったいナニが起きたのであろうか。

 そこで当サイトは『健タメ!』の編集部にお願いし、美智代さんの症状を分析すべく薬剤師である中田早苗先生にお話を聞いた。

「閉経後はホルモンバランスの急激な変化に体が追いついていない状態です。月経痛や排卵痛のような下腹部の痛みや張りを感じることもあります。
 体を冷やすと腹痛が起こりやすくなります。ぬるめのお風呂にゆったりと浸かって体の芯まで温め、入浴後は熱を逃がさないようにレッグウォーマーや腹巻きなどを活用するとよいでしょう。無理なダイエットは低栄養や体の冷えにつながり、症状の悪化や老化のもとになるので控えた方がいいでしょう。

 冷たい飲み物をガブガブ飲むことは胃腸、そして体全体の冷えにつながります。常温または温かい飲み物を摂るように心がけましょう。ネギや生姜、かぼちゃや玉ねぎ、レンコンなどは体を内側から温めてくれます。毎日のメニューに積極的に取り入れることをおすすめします」

 なるほど、症状を悪くしないためには体を冷やさないようにすることが大切というわけか。美智代さんの場合、ダイエットをがんばったせいで、筋肉量や体脂肪が減り、体が冷えやすい状態になっているのかもしれない。そういう人が少しでも早く症状を和らげるために何か良い解決策はないのだろうか?

「根本的な改善を目的とするのであれば漢方薬の服用もオススメです。大建中湯(ダイケンチュウトウ)は冷えが強く胃腸が弱い方の体を温め、お腹の痛みや膨満感を和らげてくれます。気を補って、体の水分循環を改善することで胃炎や腹部の痛み、下痢などを改善してくれる四君子湯(シクンシトウ)なども良いと思いますよ」(中田早苗先生)

 美智代さんが不快な腹痛の症状から解放される日は来るのだろうか。閉経後の不快な症状でお困りの方は、一度漢方医に相談してみてはいかがだろう。


取材&記事:TABILISTA編集部/
「健タメ!」 
https://www.kamposupport.com/kentame/archives/8422