鉄道フォトジャーナリストの櫻井寛さんがスイス取材から帰国された。

今回の訪問はスイス最大の私鉄レーティッシュ鉄道で運行される、「世界最長の旅客列車走行」のギネス記録への挑戦を取材するためだった。2022年は、日本の鉄道開業150年のメモリアル年なのだが、スイス鉄道は今年開業175周年で、日本より25年先輩にあたる。レーティッシュ鉄道にも約130年の歴史があり、アルプスの大自然を損なうことなく建設された高度な鉄道技術と、その鉄道と共存する美しい沿線風景が評価され、今回のチャレンジが行なわれたアルブラ線とサンモリッツからベルニナアルプスを貫きイタリアへと抜けるベルニナ線が、2008年に周辺の景観とともにユネスコ世界遺産に登録されている。

 

ギネスへの挑戦は、自由に列車を連結できる「カプリコーン」という最新車両を100両(4両、25編成)を連結して行われた。舞台となったアルブラ線はトゥージスから高さ約65mのランドヴァッサー橋など144の石橋を渡り、車窓からアルプスの美しい景観を眺めながら、アルブラ峠をはじめ数々の難所を越えてサンモリッツへと続く路線だ。