2022.6.22 群馬の移民タウン、太田と大泉のナイトツアー「夜の街を見て回ってこそ、外国人コミュニティの姿がわかる」【越えて国境、迷ってアジア vol.135】室橋裕和 文・写真/室橋裕和 「太田も大泉も夜っすよ!」 そう教えてくれたのは地元民のNさんだ。群馬県南東部の太田・大泉といえば北関東を代表する移民タウンとして知られているが、その歴史は古い。1980年代から、こ…
2022.6.14 ネットにもほとんど情報のない、メコン河に沿ったカンボジア・ラオス国境の小さな町を目指して、旅が始まる。気分は「のび太の大魔境」!?【越えて国境、迷ってアジア アーカイブ#78「カンボジア・シェムリアップ~タベン・メンチャイ」】室橋裕和 文と写真/室橋裕和 アンコールワットの街シェムリアップを出発し、誰も知らないカンボジアの奥地へ。ネットにもほとんど情報のない、メコン河に沿ったラオス国境の小さな町を目指して、旅が始まる。 多くの人…
2022.6.8 移民社会としての日本の最前線、北関東ダイバーシティの歴史をたどる【越えて国境、迷ってアジア vol.134】室橋裕和 文・写真/室橋裕和 このところ僕はずっと北関東をうろうろしている。 群馬、栃木、茨城、それに埼玉県北部といったあたりだ。世間的にはとりたてて見どころもない片田舎と映るかもしれないが、僕たち移民文化…
2022.5.25 茨城県に出現したヒンドゥー教寺院、なぜ北関東に異国のお寺が増えているのか【越えて国境、迷ってアジア vol.133】室橋裕和 文・写真/室橋裕和 茨城県の下妻市である。失礼ながら取り立てて見どころもあまりない小さな町ではあるのだが、我々のような異国文化を愛するファンからは密かに注目されている場所といえる。周囲をぐるりと、…
2022.4.27 茨城の笠間のタイ寺院で行われたタイの正月「ソンクラン」は大いに賑わっていた【越えて国境、迷ってアジア vol.132】室橋裕和 文・写真/室橋裕和 茨城県南部には濃密なタイ世界が広がっている。高度経済成長期からバブル期にかけて日本にやってきて、そのまま定着したタイ人がたくさん暮らしているのだ。その理由については本連載#118で…
2022.4.13 多国籍化が進む根室で見つけた「日本最東端」のインド・ネパール料理店【越えて国境、迷ってアジア vol.131「日本の国境を歩く~北方領土編〈6〉北方領土編」】室橋裕和 文・写真/室橋裕和 今回の道東旅行の目的はあくまで「日本の国境」を見ることだったのだが、各所で外国人の姿も目にした。コロナ禍なので観光客ではない。地域に根づき、働いている人々だ。失礼ながらこんな地…
2022.3.9 北海道の野付半島から25キロ先の国後島を望む【越えて国境、迷ってアジア vol.129「日本の国境を歩く~北方領土編〈4〉野付半島」】室橋裕和 ロシアがウクライナに軍事侵攻をぶちかました。この原稿を書いている2022年2月末、世界は大騒ぎになっている。とりわけ、ロシアとは北方領土という「紛争地域」を持つ日本にとっては、対岸の火事ではないのかもし…
2022.2.9 本土最東端の納沙布岬で、水平線の向こうに思いを馳せる【越えて国境、迷ってアジア vol.128「日本の国境を歩く~北方領土編〈3〉本土最東端・納沙布岬へ」】室橋裕和 文・写真/室橋裕和 「日本に陸路国境はない」 島国だから、隣国と海を挟んで接してはいても、地続きになっている国境線は持たない。確かに現状はその通りだ。しかし、そうではない時代があった。「大日本帝国」…
2022.1.26 根室の花咲漁港からロシア人が消えたわけとは?【越えて国境、迷ってアジア vol.127「日本の国境を歩く~北方領土編〈2〉根室・花咲港」】室橋裕和 文・写真/室橋裕和 冷たい風が吹く花咲漁港はなんだか寂しい空気に包まれていた。港に沿って倉庫が並び、そのまわりにわずかばかりの集落。人が住んでいる様子の家もあるけれど、崩壊した建物、無人のまま草木…
2022.1.24 「鍋はじめました」新大久保のベトナム・ヤギ鍋は身体の芯から温まる寒い冬にぴったりの鍋料理!【リレーエッセイ~ 旅リスタ★食べリスタ~「鍋料理編」vol.4】室橋裕和 この街に引っ越してきた冬の日、僕はどこかで食事をしようと近所を歩いていた。日本でもとくに多民族集住が進む、新大久保である。日本食を圧する勢いで、韓国、ネパール、中国、タイなどさまざまな国のレストラン…
2022.1.12 日本の国境を巡る旅、北海道の東の果て根室海峡を目指す!【越えて国境、迷ってアジア vol.126「日本の国境を歩く~北方領土編〈1〉釧路・根室」】室橋裕和 文・写真/室橋裕和 書いている本人もすっかり忘れていたのだが、この連載のテーマは「国境」なんである。それがコロナ禍のため国をまたいで旅することが難しくなり、やむなく日本国内で異国を感じられるスポッ…
2021.12.22 身体の中にタイが足りなくなったときは日本のタイ寺院に行こう!【越えて国境、迷ってアジア vol.125西多摩の山中にあるタイ寺院】室橋裕和 文・写真/室橋裕和 JR五日市線の終点、武蔵五日市駅を出ると、そこには東京とは思えない景色が広がっていた。紅葉の山が鮮やかだ。空は高く、澄み渡っている。すぐそばの秋川渓谷に行くのか、山歩きやサイクリ…
2021.12.8 埼玉の西川口で絶品マトン・ビリヤニが味わえる! チャイナタウン西川口にあえて進出したバングラデシュ料理店【越えて国境、迷ってアジア vol.124】室橋裕和 文・写真/室橋裕和 ■中国東北部の人々が集住する「ガチ中華」の街 埼玉県の西川口といえば、いまやチャイナタウンとして名高い。JR駅のおもに西側には、数多くの中華料理店や食材店が点在しているのだが、その…
2021.11.24 日本人にも人気のスリランカ食材店【越えて国境、迷ってアジア vol.123】茨城県・古河にスリランカ食材店がオープンした理由 文・写真/室橋裕和 茨城県の西端、古河市。 埼玉県、栃木県と隣接していて、群馬県との県境もすぐそばという、境界マニアにとっては極めてそそられる自治体である。ちょっと西に行けば「三県境」なる観光スポ…
2021.10.27 名古屋飯より異国飯! ブラジル、ペルー、中国、台湾、フィリピン、ベトナム、インド…尾張名古屋は多国籍フードの宝庫だった!【越えて国境、迷ってアジア vol.122】製造業に支えられた移民社会・名古屋を歩く 文・写真/室橋裕和 4度目の緊急事態宣言が明けた10月2日、名古屋市港区。地下鉄東海通駅のそばにあるマンモス団地群「九番団地」は、コロナ禍以降の久しぶりのイベントに沸いていた。広場に停まったキッチンカ…
2021.10.13 新大久保の老舗中華食材店『陽光城』店長に訊く【越えて国境、迷ってアジア vol.121】 文・写真/室橋裕和 JR新大久保駅からJR大久保駅の間を走る大久保通りの、およそ300メートル。この界隈を歩いていると、もうどこの国にいるのかわからなくなってくる。ネパールやバングラデシュなどのエスニッ…
2021.9.22 新大久保にある台湾のお寺「東京媽祖廟」【越えて国境、迷ってアジア vol.120】 文と写真・室橋裕和 どうにも、うまくいかない。 この夏、僕は煩悶し続けていた。次々と新規の仕事が入るのはいいけれど、取材先のアポが思うように取れないとか、取材予定の外国人がすっかり忘れていたとか、…
2021.8.25 高田馬場「リトル・ヤンゴン」で開かれる、小さなブックフェア・デモ【越えて国境、迷ってアジア vol.119】 文と写真・室橋裕和 東京・高田馬場。「リトル・ヤンゴン」という別名があるほど、この街にはミャンマー人が集住している。だからたくさんのミャンマー料理店があって、海外に気軽に行けないいま旅気分を味わう…