2021.7.20 下川裕治【沖縄の離島、路線バスの旅〈12〉】与那国島(1) 文と写真・下川裕治 ■石垣島から与那国島へ 石垣島に戻った僕は、軽い気持ちで与那国島のバスの時刻表に視線を落とした。与那国町が運行する与那国生活路線バスである。島民以外の人も無料で利用することがで…
2021.7.19 下川裕治【沖縄の離島、路線バスの旅〈11〉】西表島 文と写真・下川裕治 ■石垣島から西表島へ 竹富島から石垣島に戻った翌日、西表島に向かった。西表島では、西表島交通がバスを運行させていた。 その前に波照間島の民宿に電話をかけ続けていた。波照間島にも…
2021.7.19 【琉球島猫百景vol.21 西表島 「ヤマネコの島の猫事情」】 写真/仲程長治 文/シマネコキネマ 西表島といえば、特に猫好きでなくても誰もが「イリオモテヤマネコ」を思い浮かべるのではないだろうか。 改めて説明するまでもないが、イリオモテヤマネコは西表島だけに…
2021.7.18 【琉球島猫百景vol.12 竹富島〈2〉「みんなで見守る島猫ビーチ」】 写真/仲程長治 文/シマネコキネマ 島猫映画『Nyaha!』の制作が始まった2017年7月から、定期的に撮影を続けているのが竹富島、コンドイビーチの猫たちだ。本連載の#2に登場している子猫たちもすっかり成長…
2021.7.17 下川裕治【沖縄の離島、路線バスの旅〈9〉】石垣島へ 2020年4月。新型コロナウイルスの感染が広まり、東京から出ることができなくなってしまった。約3ヵ月、東京ステイを強いられた。 3冊の本の執筆を抱えていて、その原稿やゲラ、そして通常の連載をこなしていたから、本の締め切りに追われるときと大差はない日常だった。しかし3ヵ月近く、自宅にいたことはここ10年、いや20年の間になかったことに思う。3ヵ月──。
2021.7.17 【琉球島猫百景vol.2 竹富島〈1〉「島猫ビーチよ、いつまでも」】 写真/仲程長治 文/シマネコキネマ 数ある沖縄の島々の中でも、「猫の島」として最もよく知られているのが竹富島だろう。しきたりを重んじて守られている、白砂の道が美しい集落で出会う猫たちも魅力的だが、…
2021.7.16 下川裕治【沖縄の離島、路線バスの旅〈8〉】(番外編)コロナ禍で中断(2) 文と写真・下川裕治 ■新型コロナウイルスで停滞(2) 2020年3月末。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、非常事態宣言が発令される少し前、「本土から来ないで」と沖縄が声をあげた。その後、地方でも、感…
2021.7.16 【琉球島猫百景vol.27 久米島 「琉美の島のかぎしっぽ猫」】 写真/仲程長治 文/シマネコキネマ 久米島は沖縄本島の西に浮かぶ離島。絵に描いたような青い海と白い砂が広がるハテの浜など風光明媚な風景が多く、琉球でいちばん美しい「琉美(くみ)の島」という別名もあ…
2021.7.15 下川裕治【沖縄の離島、路線バスの旅〈7〉】(番外編)コロナ禍で中断(1) 文と写真・下川裕治 ■新型コロナウイルスで停滞(1) 宮古島の路線バスを乗り終え、いったん東京に戻った。次は石垣島をはじめとする八重山諸島の路線バスを乗りつぶすつもりでいた。飛行機も予約した。2020年…
2021.7.15 【琉球島猫百景vol.14 宮古島〈2〉「カツオの島の島猫たち」】 写真/仲程長治 文/シマネコキネマ 7月に続いて、どこかスタイリッシュな雰囲気を纏った宮古の猫たちをご紹介しよう。 まずは、宮古島と橋で繋がっている池間島。人がいるところ=猫がいるところなので、ミャ…
2021.7.14 下川裕治【沖縄の離島、路線バスの旅〈6〉】宮古島(4) 文と写真・下川裕治 ■路線バスの運賃問題〈後編〉 宮古島の路線バスをほぼ乗りつぶした。そこで気になったのがバスの運賃だった。ほぼ同じ距離を走っているのに、運賃に3倍近い差があった。 宮古島のバスは…
2021.7.14 【琉球島猫百景vol.13 宮古島〈1〉「ミャークヌカギマユ(宮古の美しい猫)」】 写真/仲程長治 文/シマネコキネマ ロケーション撮影では何度となく訪れている宮古島だが、「島猫」を意識して巡るのは初めてのこと。「島のどこに猫がいる?」と宮古の友人たちに聞いてみたところ、「どこにで…
2021.7.13 【琉球島猫百景vol.17 首里のさくら猫〈1〉「琉球の古都、首里の神猫族」】 写真・仲程長治 文・シマネコキネマ 「琉球島猫百景」というタイトルの本連載だが、もちろん「琉球島猫」という猫種は確認されていない。しかし、琉球という王国が栄えていた1700年代に、王府御用達の絵師によ…
2021.7.13 下川裕治【沖縄の離島、路線バスの旅〈5〉】宮古島(3) 文と写真・下川裕治 ■路線バスの運賃問題〈前編〉 なんだかすっきりしない気分で、一応、宮古島の路線バスを乗り終えた。伊良部島の伊良部高校に寄る1区間が残っている。しかしその区間は、通学する高校生が…
2021.7.12 下川裕治【沖縄の離島、路線バスの旅〈4〉】宮古島(2) 文と写真・下川裕治 ■路線バスの盲腸路線 宮古島の路線バスの全路線を走破する。一見、簡単に映ったのだが、そこには盲点が潜んでいた。バス停で一区間の距離が盲腸線ならぬ、盲腸路線が次々に見つかってしま…
2021.7.11 下川裕治【沖縄の離島、路線バスの旅〈3〉】宮古島(1) 文と写真・下川裕治 ■宮古島の路線バス、9路線の制覇へ 久米島の路線バスを乗り終え、宮古島に渡った。沖縄の離島は、その規模でふたつにわかれる。ひとつは宮古島と石垣島グループ。この2島は離島という言葉…
2021.7.10 下川裕治【沖縄の離島、路線バスの旅〈2〉】久米島 文と写真・下川裕治 ■久米島のバス2路線 久米島行きのフェリーは、3時間ほどで久米島の兼城港に着いた。風は強かったが波は低く、穏やかな航海だった。僕は船酔いに弱い。船に乗るときは、いつも過去に乗った…
2021.7.9 下川裕治【沖縄の離島、路線バスの旅〈1〉】那覇から久米島へ 文と写真・下川裕治 ■変容する那覇 沖縄は変わった。こんなに早く日本化が進むとは思ってもみなかった。とくに那覇の変容が激しい。ここ10年のことだ。街から沖縄のにおいが消えた。アジアの風も吹いてこない…