「韓国は一度変化し始めると、そのスピードが速いですね」と、他の国の人からよく言われる。韓国のこの20年間の急速なIT化やエンタテインメントの国際化はそのいい例だろう。
フェミニズムの台頭もそのひとつで、最近の韓国ドラマでは女性をさまざまな足かせから解放しようとするシーンが目立つ。今回は、そのいくつかを取り上げてみよう。
■Netflix『貞淑なお仕事』ヒロインたち女性4人組の会話シーン
Netflix配信『貞淑なお仕事』(全12話)は、1992年の田舎町に住む4人の女性が生活や自己実現のために、大胆にも成人用品(アダルトグッズ)の訪販を始める話だ。最初は住民の反発をくらい苦悩するが、保守的な韓国女性を性的に解放しようと士気を高めていく。
第6話には4人が旅先の茅項(モハン、全北特別自治道)でくつろぐシーンがあった。そこで交わされた会話の内容は、なんとそれぞれの理想の夜の営みだった。そこでは、彼女たちが、どんな相手とどんな状況での行為を夢見ているかがコミカルに描かれていた。
ドラマの原作が2016年に英国で放送された『Brief Encounters』という海外作品だということもあるかもしれないが、1990年代前半に20代だった筆者には、主人公ジョンスク(キム・ソヨン)がアダルトグッズを自ら試すシーンとともに衝撃的だった。
■『Missナイト&Missデイ』と『となりのMr.パーフェクト』に共通する衝撃シーンとは?
『貞淑なお仕事』のカミングアウト大会に比べれば、かわいらしいが、最近のドラマ『Missナイト&Missデイ』にも「えっ!」と思うシーンがあった。
主人公ミジン(チョン・ウンジ)の親友ガヨン(キム・アヨン)が、自宅の部屋でミジンの顔の前で大きなパング(おなら)をしたのだ。